【日記】2024年10月24日(木)曇り時々晴れ時々雨 最高の「先達さん」に出合った!

5時起床。

いつものルーティン後、身支度を整えて、昨日の日記をアップして、
6時10分頃、流生さんといっしょに家を出る。
今日は和歌山に小旅行をするのだ!

家を出て、シェアカーの駐車場に向かう途中、
昨日のスナックあるねで出た話題についてひとつ思い出した。
昔インタビューさせていただいた、ある格闘家の方がおっしゃっていた、
「殺そうと思えば(目の前のいのちを)いつだって殺せる、
でも殺さないことを選び続けるのが人間としての生き方」というお話。
かなり強烈なことを言っているように聞こえるけれど、
年を重ねるごとに、この言葉の深みと凄みがわかってきた。
流生さんと二人で、この言葉を伝えてくださった格闘家の方の人生について、
真剣に思いを向けて、あたらめて尊敬の念を深めた。

セブンでホットのカフェラテを買って、
シェアカーに乗り込んでいざ出発。
最初の目的地は、西国観音霊場第2番札所の紀三井寺。

高速に乗って、奈良、大阪、和歌山……と移動していく。
県が変わると一気に雰囲気が変わって面白い。
大阪はやっぱり都会。人の住む街。PLの塔は遠くから見ても異様な雰囲気満点!
和歌山は穏やかな中にも、どこかピリッとした緊張感が感じられるのが面白い。
高野山のお膝元だから? 興味深いなあ。

車に乗ってから2時間程度で紀三井寺着。
急坂も車なら楽々!(運転席の流生さんは大変そうだったが。)

境内はかなり広々。
隅々まで回っていたら数時間はかかりそうだな……。

歴史を感じさせるお堂で、いつものように勤行を済ませ、
納経帳に御朱印をもらい、
境内から和歌山の海(和歌浦)を眺める。

あ、この写真じゃ海が見えないか!
その上、この昭和感丸出しのダブルピースよ……!

ということで、気を取り直して、
海とイケメンの写真をアップしておきますね。
全体的に写真暗くてごめん!

30分ぐらいで紀三井寺を後にし、次の目的地、
第3番札所・粉河寺へ。
紀三井寺から車で40分ぐらいだったかな?
道中はミスチルの懐メロで盛り上がる。
平成時代を駆け抜けた我々世代の、定番のドライブの楽しみ方である。

紀三井寺から粉川寺に向かう道の途中で、
どういうわけか私の眉間(第6チャクラ、第3の目)のあたりがものすごく熱くなる。
その後数時間ずっとそうだった。

眉間激アツ状態でお参りした粉河寺、でっかかったね〜。
この写真じゃよくわかんないかもしれないけど(わかんないよね!)
境内も本堂も、とにかくでかかった。

境内のクスノキも、でかかった!

勤行&納経を済ませて、寺務所であらたなお経本を買う。
いまのお経本、悪くはないのだが、少し読みづらくて
不自由を感じていたので、ここでちょうどいいものに出合えてよかった。

ここも30分程度で参拝を済ませて、売店のおばちゃんの
「みかん買って! 柿買って!」攻撃をスルリとかわして車に乗り込む。

なんとなく二人ともラーメンが食べたい気分だったので、
適当に目についたお店に入ってジャンクランチ。
私は魚介系ラーメン、流生さんは豚骨醤油ラーメンと肉野菜炒めのセット。
国道沿いの、味の濃〜〜〜い(でも不思議に美味しい)ランチ、
そしていい感じの曇天の空があいまって、
地元でののんべんだらりとした休日感を彷彿とさせて笑ってしまった。

ランチ後、まだ少し時間があったので、ずっとお参りしたかった
丹生都比売神社に参拝することに。

10年ぐらい憧れ続けていた神社。
午後に伺う予定の友人のおうちから比較的近かったことを思い出して、
急遽寄らせていただくことになって、テンション爆上がり!

高野山開山の「みちひらき」のお告げをお大師さまに渡したという神さま。
かなりの山奥に、ひっそりと鎮座されていた。

境内は清々しい御神気で満っち満ち。
流生さんも私も、一発で気に入ってしまった。

ここは神仏習合の「はじまり」の地。
日本人の精神性の根源が垣間見られるようなお社だった。

しっかりと手を合わせて、めぐりはぐくみコーディネーターとしての
お役目を果たしていくことを、あらためて誓わせていただく。
サラサラと水が流れるイメージ、めぐり続ける水のイメージ、
循環の中にあるいのちのイメージがずっとダイレクトに脳内に浮かんでいたので、
きっと願いは聞き届けられたのだと思う。

参拝を終え、清々しい気持ちで、あらためて、
本日の最終目的地、earthmanさんへ!

ともに『7つの習慣』を学び、実践している仲間である、
真央ちゃん、球ちゃんご夫妻の、循環型の暮らしの場。
秋分の日に、真央ちゃんと1対1で、
互いのミッションステートメントを深め合わせていただいて、
そこで、私がほんとうに望む生活のあり方を、
すでに真央ちゃんが実践されていることを知って大興奮!
(詳しくは9月22日の日記をお読みください。)
さっそく遊びに行かせていただく約束をさせていただいたのだ。

高野山のふもと……と聞いていたけれど、
割とガチな細い山道をぐんぐん登っていく。
街灯は見当たらなかったので、
夜の運転は、慣れてないとかなりドキドキするだろうな。

急に視界が開けて、「あ、民家が見えた!」と思ったら、
そこがearthmanさんだった。
真央ちゃん、球ちゃんと、3匹の元気なニワトリさんが迎えてくれた。

車を降りた瞬間に、静謐な空気に一気に包まれて、
耳の奥(頭の中)が「しん」とする感じになった。

まずはお二人がご自身で古民家をリノベーションされたという母家へ。
美味しいいちじく(こちらもお二人が植えたもの)と
美味しい柿の葉茶(こちらも手作り)をいただきながら、
お話をぽつぽつとお伺いする。

母家の空気感と、敷地内全体の雰囲気と、
球ちゃんと真央ちゃんのおふたりの透明感とで、
ますます頭の中が「しん」として、神経がすっかり緩んでしまい、
とにかく、お二人の暮らしのすべてに興味津々で、
いろいろいろいろお聞きしたいのに、
言葉がうまく出てこなくなる現象に見舞われた(笑)。
この場では必要以上の言葉はおのずから引っ込んでしまうみたい。

それでも、どうしても「これだけは!」というところの話は
広い敷地内をご案内いただきながら、ばっちり聞かせていただけた。
愛農かまどのお話とか、コンポストトイレのお話とか、
太陽光発電のお話とか、水と空気の通り道のお話とか……。

コンポストトイレに至っては、便器の「中身」まで見せていただいて大感激!
ミズアブの幼虫さんがワラワラと湧いているのだが、
この子たちは排泄物を土壌に返すのに大活躍してくれるのだそう。
見た目はウジムシのようで、かなりドキドキしてしまう感じなのだが、
映画『ウンコと死体の復権』を観てから、
ウジ状の生き物に対しての見方がガラリと変化した私、
思わず便器の「中身」に対して手を合わせてしまいそうに。

ミズアブの幼虫さんたちは、
放し飼いになっているニワトリさんたちの餌になって、
そしてこのニワトリさんたちが美味しい卵を産んで、
それがまた真央ちゃん球ちゃんたちの体に入る。

ニワトリさんたち、羽がふわっふわで、全体的にぷりっぷり☆
お二人にもよくなついていて、球ちゃんの膝の上に乗っかると
安心して眠ってしまうのだそう。可愛すぎる。

排泄物は1年間の発酵・熟成期間を経て、畑の土になって、
そこで育てた野菜が、またまた真央ちゃん球ちゃんたちの体に入る……というサイクル。
私が夢見ている「ひらかれた わ」そのものとしての生活が
美しく実現されている。

でも、お二人は「完全な自給自足」は目指していないそう。
そこを目指すと、いろんな意味で「違うこと」になってしまう。
パーマカルチャーデザイナーの四井真治さんもおっしゃっていたが、
あくまで大切にしたいのは「循環の輪の中で、できるだけ自然界の生々発展に
寄与していけるような暮らしを営んでいくこと」であり(←小出の主観入ってるかも)
自分たち人間を生かすためだけに、自然界の原理・原則に沿わないことをしたら、
その分しっぺ返しが来て、苦しいことになってしまうのは当然なのだと思う。

水と空気の通り道を「観察」していくことで、いま、自分達に求められている行動がわかるとか、
植物自らが虫をおびきよせて「自分を食べてもらう」ことで、土壌を豊かにしていく(!)ってお話とか、
自分たちのエゴで作った田んぼや畑は、イノシシさんたちの暗躍によって(笑)強制ストップがかかるってお話とか、
もう、「都市的」な暮らし(思考、行動)の中に長年どっぷり浸かってきた私には
全力で反省が促されるような(笑)でも、それが痛快なような、興味深い話を次々に聞かせていただけた。

あの場全体が「曼荼羅」のような感じだったなあ……。
あの場に身を置かせていただいている間中、ずっとずっと涙が出そうだった(でも出なかった)。

場の空気感も、
場に溶け込みながらも、自分の輪郭をしっかり見つめ続けて、
やわらかでありながら凛とした雰囲気をまとっているお二人のご様子も、なにもかもが素敵で、
私が潜在的にずっとずっと求めていたものがすべてそこにはあって……。

まだ、うまく言葉にはできない。
でも、私たちも、できるところから、こういう暮らしを始めよう、と、
それだけは強く決意して、今回はお暇させていただくことに。
今の生活の中から、できることはたくさんあるはず!

そして同時に、奥明日香での循環型の暮らし、真剣に考えよう。
よきご縁が整うよう、日々祈りながら生活しよう。

球ちゃん、真央ちゃんという「先達さん」に出合えたこと、このご縁に全力で感謝。
まだまだいっぱいいっぱいお話ししたいことがあるので
(農的生活のことはもちろん、お二人のお人柄にもすっかり魅了されてしまいました)
今度は泊まりがけで遊びに行かせていただきます。

「あるねマガジン(仮)」の取材依頼も、快く受けてくださった。
ありがたや。

最後に記念写真パシャリ。
(「パシャリ」とか、もう言わないのか!)

手前の二人の昭和感に合わせて、
奥の二人(平成生まれ)もピースをしてくれた。
優しい……!!!

16時過ぎにearthmanさんを出て、高速に乗って1時間ぐらいで奈良に帰り着く。
近いな〜!

あるトンネルを抜けた瞬間に、完全に空気が変わった感覚があった。
いま思えばそれが和歌山と奈良の県境だったのかもしれない。

奈良に入った瞬間に、土地全体に「おかえり〜!」と言ってもらった感じがした。
まったく同じことを、流生さんも感じたらしい。
奈良にきて2ヶ月弱だけど、すでにここが私たちの「ホーム」になっていることを感じて、しみじみ嬉しかった。

シェアカーを返して、駅前のお気に入りの居酒屋さんへ。
今日一日に「弥栄!」
飛鳥鍋や有機野菜のサラダを美味しくいただく。

19時頃帰宅。
リビングでお茶を飲みつつ、この日記を書いたりしてのんびり過ごす。

20時半にはぐっと眠くなり(結構な移動距離だったものね)歯を磨いて早めに布団に潜り込む。
21時には就寝。

しみじみ、いい一日だったな。
すべてのご縁に、感謝。

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