【日記】2024年10月17日(木)快晴のち曇り 流生さんプレゼンツ・強制オフライン旅行2日目

7時頃起床。
割とぐっすり眠れた気がする。

が、起きた時の体のだるさは……
これ、確実にお酒のせいだな。

お酒やめてみて、どれだけ飲酒が体に負担になっていたのかが初めてわかった。
ビール1杯、日本酒1合……までは、まだ大目に見てもらえるとして(そうか?)
その後の氷結が良くなかったなー。
反省、反省。

これからも旅行中はお酒を解禁しようと思うが、
多くてビール1杯、日本酒1合までにしよう、と、固く心に決める。

朝食前にひとっ風呂浴びて、ポカポカの体でビュッフェ会場へ。
私は普段朝食を摂らないので、果物だけにしようと思っていたのだが、
流生さんが食べていた山かけ丼のようなものがあまりにも美味しそうで、
ついつい手を出してしまう。
ほんのりお出汁が効いていて最高。
関西風お出汁、すごく好きだな〜。
ってことで(?)思わずお代わりまでしてしまう始末。

めちゃくちゃ美味しかったので後悔はしていないのだが、
やはり朝の食事は私の体には負担が大きい。
ぐっと疲れて、その後30分爆睡してしまった。

9時半にチェックアウトして、
旅館のバスで大和西大寺まで送ってもらい(ありがたや)、
近鉄線で奈良駅へ。

久しぶりの近鉄奈良駅。
観光シーズンで、日本人も外国人もめちゃくちゃ多かったけど、
それでも京都に比べたらのんびりしている。

駅から歩いて興福寺へ。
本日10月17日は、年に一度の南円堂のご開扉の日。
西国巡礼の第9番にもあたる南円堂、せっかくお参りするならこの日に、と決めていた。

が、さすがに混んでいた。
南円堂に入るまでに30分以上かかったよ……。
まあ、年に1回だしね、仕方ないね。

中に鎮座されていた不空羂索観音像は、
男性的で、きりっと凛々しいお姿で、めちゃくちゃかっこよかった!
こちらの仏さまを拝むためなら、30分ぐらいなんのその、だ。

仏さまへのお目通りを叶えてから、お線香とロウソクをあげて、
ほかの巡礼者に混じってお経を称える。
流生さんも私も、観音経も般若心経も毎朝読んでいるので
今回はかなりスムーズに勤行を終えられた。
開経偈から回向文まで、合計12分ぐらいだったんじゃないかな。
いや、別に、早ければいいって話じゃないんですけどね。
でも、最初はつっかえつっかえだったので、
少しずつお経が馴染んできたのが嬉しいのだ。

勤行を終えてほっと一息ついたのも束の間、
納経所の列の長さに驚愕。
100メートルぐらい並んでいたよ……。

結果、1時間ぐらい並んで、無事御朱印をいただけたのだが、
いやー、もっとシステム考えて欲しいなあ……。
整理券制にするとか、事前予約制にするとか、
一人で何冊も御朱印もらう人は、もう一回並び直してもらうとか……。
京都のお寺や神社はそんな感じにしているよね。
さすが奈良、こういうところものんびりしている……。

さすがにぐったりしてしまったが、
阿修羅像はぜったいに拝みたいよね、ということで、
力を振り絞って国宝館へ。

阿修羅は相変わらず眉目秀麗だったが、
今回、私と流生さんが特別目を奪われたのが、
国宝館の真ん中に鎮座まします千手観音さま。

こちらのお方。
思わずポストカードを買い求めてしまった。

5メートルを超える堂々とした体躯に、凛々しいお顔、肉感的なボディ、
何よりも「生きている!」感が生々しく伝わってくる観音さま。
仏界ではなく、人間界でがっつり「働いてまっせ!」って感じがする。
流生さんも「現世感があるね」と言っていた。

たくさんの御手にたくさんのアイテムを持って、
「この人にはこれ!」「あの人にはこれ!」と、
次々に救いの手法を繰り出す千手観音さま。
その、決して諦めない姿勢、見放さない姿勢に胸を打たれた。

私も、めぐりはぐくみコーディネーターの名に恥じぬよう、
このお方のように、さまざまな知恵を、どんどん差し出していく人になろう。
強さと優しさを体現し続ける人になろう。

胸いっぱいで国宝館を出て、
駅前のお店で冷やしぶっかけちくわ天うどんを食べる。
私はここから72時間の断食スタート。

流生さんはかなり疲れているようだったが
(日差しがきつい中で合計2時間以上立ち続けたもんね……)
ここまで来たら大仏さまは拝んで帰ろう、ということで東大寺へ。

鹿、人、鹿、人、鹿、人、鹿、鹿、鹿!!!
鹿の💩を踏まないよう、気をつけながら歩く。

東大寺もものすごく久しぶり。
運慶快慶の仁王像も、大仏殿も、大仏も……
やっぱり、すべてが、でかいよね〜〜〜。

大仏殿。縮尺が狂う。

ででん!
大仏さま。

これだけのものを作ってしまうほどの鎮護国家の祈りって、
どれだけ切実だったんだろうな……。

大仏の印を真似る流生氏。

大仏さまの前では、個人的な願いはさすがにまったく出てこない。
ただただ、この国、この世界、この地球、この宇宙の弥栄だけを願う。

そうそう。
朝、ひとりで温泉に入っている時に、不意に、恐ろしい事実に気づいてしまったのだ。
私は、ほんとうのところ、「人類の」繁栄なんか、ちっとも願っちゃいないってこと!

いや、「ちっとも」っていうのはさすがに言いすぎたけど、
でも、私の視点は、あくまでこのミッションステートメントの通りなのだ。

地球の外から、地球を見ている。
そして、「かぐわしきいのちのまほろば」としての地球を愛している。

地球はこのまま存続して欲しい。
永遠の循環の中で、うつくしく繁栄し続けて欲しい。

人類は、基本的には、その繁栄の邪魔になるような、
「失礼」なことしかしない、という認識が私の中にある。

地球の弥栄、宇宙の弥栄のために、
人類がこれ以上「失礼」なことをしないように、
そのために私にできることはなんでもやろうと思っている。

具体的には、循環の輪から外れてしまっている人類を、
輪の中に戻すための働きかけ。
それが「めぐりはぐくみコーディネーター」のおしごと。

人類のためのおしごと、という認識はない。
地球のために、仕方なく、人類にアプローチしている、という認識。

「何様だ!?」って思うよね。
自分でもそう思う。
そもそも私も人類だしね(笑)。

でもさ、そう思っちゃっているっていう事実は、どうしようもなくあるんだよ。

もちろん、中には素晴らしい人類もたくさんいるよ。
人類の生み出した素晴らしい「作品」にも感動しっぱなしだしね。

でも、基本的には、私は「人類」という種が好きではない。
好きになれたらいいな、とは思うけど、まだそれは実現していない。

良いとか悪いとかじゃなくてね。
ただ、ここがハッキリしたのは、私の中で大きなことだった。
なので、賛否両論あるとは思うが、一応、日記にも残しておく。

大仏殿を出て、次に向かうは二月堂。
流生さんに、二月堂からの開けた眺望を見て欲しかったのだ。

二月堂に向かう間に出会った激カワのバンビちゃん。

二月堂の舞台からの景色は、今日も変わらずうつくしかった。
(写真撮り忘れちゃった。)
ずっとずっと昔から、ほとんど景色も変わっていないのだろうな。
それを容易に想像できるのが、奈良という街の素晴らしいところだ。

ほんとうは三月堂や戒壇院にもお参りしたかったけれど、
流生さんが疲れているので帰ることに。
ありがとう、東大寺。
またゆっくりお参りに来ます。

東大寺から歩いて近鉄奈良駅に向かい、電車に乗って、大和西大寺駅で乗り換え。
各駅停車にのんびり揺られて、最寄駅まで帰ってくる。
電車の中では二人とも爆睡だった。

16時半頃帰宅。
スマホの機内モードを解除し、PCを開いた瞬間から猛然と仕事をはじめる私。
なんだかんだで、結局、仕事が大好きなんだよなあ……。

でも、24時間以上オフラインで生活できたのは、すごくよかった。
心も体もすごく軽かった。
家で仕事をする時は、ほとんどずっとPCを見つめているけれど、
とくにSNSとの付き合い方は、もう少し考えてもいいかもな、と思った。
SNSは仕事のツールでもあるけれど、ダラダラ見続けると
時間も気力も体力も奪われてしまう。
時間区切ってアクセスするとか、ちゃんと考えよう。

流生さん、いいキッカケをありがとう。
いい旅でした。

仕事していたら、あっという間に18時40分。
今日の食国ラボのスペシャルゲスト、
発酵生活研究家の栗生隆子さんとの打ち合わせの時間だ。

たっこさんとはもう10年ぐらいのお付き合いになるのか。
私はたっこさんの伝える発酵の知恵、
もっと言えば、本来的、本質的な「いのち」のあり方にアクセスできる知恵を
絶対的、全面的に信頼している。
それこそ、循環、めぐりの中に、人類を戻してくれる知恵だと確信している。

だからもう、今回も、細かい打ち合わせは一切ナシで、
「思いっきり語ってください!!! 以上!!!」で終了(笑)。
丸投げ? いや、信頼しているからこそできるワザです!

19時から食国ミーティティング。
言うまでもなく、素晴らしい時間になった。
たっこさんという存在が、いま、この時代に、
この日本にいて、発酵の知恵を伝えてくださっている、
その事実には感謝しかない。

なにが素晴らしいって、あくまで「正解」を外側に求めない態度。
「意識」の力の凄まじさ。
自分のいのちに、自分で責任を持って、精一杯生きていく、という姿勢。

ここを、なによりも、感じて欲しかったのだ。
発酵という知恵は、もちろん素晴らしいけれど、
発酵という知恵を実践していくと、その先に開けてくる、
真に自由でしなやかで優しい世界を、たくさんの人に体感して欲しい。

たっこさん、ほんとうにありがとうございました。
これからも、末長く、よろしくお願いいたします。

21時半にミーティング終了。
たっこさんにお礼をお伝えして、この日記を書いたり、
友人と今日のお互いの気づきについてシェアしあったりしているうちに、
あっという間に24時。

いかん、いかん。
さすがに、もう寝よう。

おやすみなさい。

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