【めぐりはぐくみライフ実践記録 vol.2】「終わり」のその先へ。コンポスト生活、はじめました。

どうがんばっても映えない写真でスミマセン。
こちら↑我が家のコンポストさんです。

ずっとずっと、コンポスト生活に憧れていました。
自分たちの営みを、自然の循環の中に「還して」いけるって、
なんて素敵で、なんて当たり前なことなんだろう──と。

🌿都会では「憧れ」で止まっていた

ほんの一年前まで、私は横浜という名の都会に住んでいました。
コンポストへの興味はあったけれど、
臭いや虫の心配、続けられるかの不安、
そしてなにより、「堆肥の行き先がない」という現実的な壁。

集合住宅のベランダでコンポスト生活……うーん、やっぱり難しいかな。
そんなふうに思って、数年をウダウダと過ごしていました。

🍃奈良に引っ越して、いよいよ実現!

そんな私が、奈良に引っ越したのを機に、
ようやく「コンポスト生活」をスタートできました。

小さなレンタル畑を手に入れて、堆肥の行き先も確保。
“還す場所”があるって、こんなにも心が軽くなるのですね。

🪣わが家のコンポストは「バッグ型」

最近のコンポストって、ほんとうにいろいろありますね。
私が選んだのは、こちら。

👉 MATIMARUコンポストバッグ(44L)

不織布でできたバッグ型のコンポストです。
プラスチック製バケツタイプも多いけど、
景観的にちょっと気が進まなくて……。
このシックな色合いが、我が家のバルコニーにしっくりきました。

バッグの中に、腐葉土と発酵促進剤を入れて混ぜて準備完了。
ちなみに発酵促進剤はこれを使用しています。

👉 MATIMARU発酵EX

🍅生ゴミを入れるだけ。分解は微生物におまかせ

我が家は、基本的に植物性中心の食生活。
出る生ゴミのほとんどは、野菜くずです。

調理中に出た皮や芯をフラワーベースに集めておいて、
あとで包丁で細かく刻んでコンポストへ。
(刻まなくてもOKですが、分解が早くなります。)

入れたらスコップで混ぜて、ジッパーを閉めて、終了。
毎朝のコーヒーかすやお茶っぱも、どんどん投入しています。
たまに水を少し加えて混ぜ混ぜ。これだけ。

……カンタンすぎる!

あとは、土中の微生物たちがすべてやってくれます。
卵の殻やトウモロコシの芯、玉ねぎの外皮など、
硬い素材も時間をかけてきちんと分解してくれます。

🌸臭いも虫も、ぜんぜん気にならない

心配していた臭いもまったくなし。
むしろ「発酵のいい香り」がして、ちょっと癒されるほど。
コーヒーかすの消臭効果もあるかもしれません。

虫も、いまのところゼロ。
手間もほとんどかかりません。

むしろ、もっとお世話したくなるくらい(笑)
目に見えない微生物たちが、健気でかわいくて、ありがたくて。
ペットを飼っているみたいな気持ちで、
毎日“混ぜ混ぜ”を楽しんでいます。

🌏「その先」に責任を持つ暮らし

コンポスト生活を始めて、心から感じるのは、
「終わりのその先を意識する」ということ。

家庭ゴミが目に見えて減って、
“出したものがどこへ行くのか”を体感的に知る。

私たちは、出したものを「捨てた」と思っているけれど、
その先にちゃんと“続き”があるんです。

ゴミ → 出して終わり
排水 → 流して終わり

……そんなわけ、ないですよね。

終わりのその先に、働きがあり、
その働きが次の「はじまり」へとつながっていく。
その輪が閉じたとき、「循環」という生命のリズムが完成する。

コンポストは、そのことを体で思い出させてくれます。

🌱「いずれ、私たちも土に還る」

人間もまた、いずれ「土に還る」存在。
死んで終わりのいのちではなく、
「その先」へとつながっていくいのちです。

現代の火葬は高温で骨をセラミック化してしまうため、
実はすぐには土に還らないそう。
(これを知ったときは、ちょっと衝撃でした。)

一方で欧米では、遺体を堆肥化する「ヒューマン・コンポスティング」という
新しい葬送法も少しずつ広まりつつあるとか。
私がこの世を去る頃には、日本でも選択肢のひとつになっているといいな。

☀️おわりに

コンポスト生活、始めたばかりですが、本当に快適です。
そして何より、気持ちがいい

自然の循環の中に、自分たちの生活の一部を還していく。
それだけで、こんなにも安心できるなんて。

「その先」に責任を持てる暮らし。
それは、心にやさしく、地球にもやさしい暮らしだと感じます。

コンポスト生活、バンザイ!
興味があるけど迷っている方の背中を、
少しでも押せたらうれしいです。

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2025.10.21追記
我が家のコンポスト生活の「その後」について、記事を書きました。
よろしければ、こちらも、ぜひ!

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