

※こちらは小出遥子noteからの転載になります。
昨日の記事では、
私が新品の服を極力買わないようにしている理由をあれこれ綴ってみました。
今日は、新品にしろ、古着にしろ、そもそも服を選ぶ際に、
私自身が考えていることを、6つのポイントにまとめてご紹介します。
何気なく手に取った一着が、
地球環境に、そして、顔の見えない誰かの働き方に直接関わっています。
同時に、自分の心や体にも、実は大きな影響を与えています。
今日は、環境にやさしい服の選び方と、
その先にある心身の「心地よさ」についてもお話ししてみます。
1️⃣ 新品を買う前に、手持ちの服を活かす
環境のことを考えると、「買わない」という選択を増やすことが、
結局はいちばんサステナブルです。
昨日の記事にも書きましたが、服を一枚あたらしく作るために、
想像を絶するほどの量の水や資源が使われ、その過程でCO₂も出ます。
ファッション産業は、実は、環境負荷が非常に大きいのです。
だから、まずは、いまお家にある、手持ちの服を大切に。
◎ 丁寧に洗って、丁寧にお手入れする
◎ 破れたりほつれたりしたら、直して使う(難しかったらプロにおまかせ!)
◎ 組み合わせを変えて、新鮮な着こなしをたのしむ
こんな小さな工夫だけでも、環境負荷はぐっと減らせます。
いまある服を大切に扱っていくプロセスの中で、その服が「自分の一部」として育っていく感覚も味わえます。
ちなみに、私は現在「3ヶ月、一枚も服を買わない」というチャレンジの真っ最中!
結果は、年末ぐらいに記事にまとめますので、どうかおたのしみに。
2️⃣ セカンドハンドは環境負荷ほぼゼロ ♻️
すでに作られた服を選ぶことで、
上に挙げたような環境負荷を、限りなくゼロに近い状態にすることができます。
つまり、古着を選ぶことは、ファッションをたのしむ中で、環境にもっともやさしい選択ということになるのです。
セカンドハンドの服はこんなふうにして手に入れています。
◎ 古着屋さんで見つける
◎ メルカリなどのフリマサイトで探す
◎ リサイクルショップをのぞく
◎ 友だちと服を交換する
誰かが手放した服を、自分がまた大切に着る。
やさしい循環の中に身を置くことは、想像以上に心地いいものです。
3️⃣ 天然素材を選ぶ 🌿
石油由来のポリエステルやナイロン素材の服を選んで着ることによる
環境負荷も見過ごすことはできません。
製造や廃棄の過程における環境汚染は言わずもがな、
お洗濯のたびにマイクロプラスチックが海に流れ出てしまうという事実も、
私たちは、もっとよく知っておく必要があります。
たとえば、ポリエステル製のフリース衣類では、洗濯1回あたり、
数万〜数十万本レベルのマイクロファイバーが排出されるという研究もあります。
「たった一枚だし大丈夫でしょ」と思っても、
積み重なると地球環境に大きな影響を与えてしまうのです。
だからこそ、私は、極力、天然素材で作られた服を選ぶようにしています。
・ コットン
・ リネン
・ ヘンプ
・ ウール
・ シルク
すべて、できるだけオーガニックのものを選んでいます。
自然素材の服を身にまとうことで、
自分自身が自然の一部であることを思い出させてくれるような、
ほっとした安心感に包まれるのも、うれしいところです。
ウールやシルクに関しては、アニマルウェルフェア(動物愛護)の観点から
選ぶことを避けている方もいらっしゃるようですが、
私は、セカンドハンド品であれば、気にせず選んでしまっています。
(もちろん、毛皮などは、絶対に選びませんが……!)
ここは、個人の感性にまかされるところかな、と思います。
4️⃣ 長く着られる服を選ぶ ⏳
服の寿命を2倍にするだけで、環境負荷は半分になります。
私は、5年先、そしてできれば10年先も着られるものを、という意識で、
真剣に一着の服選びと向き合っています。
選ぶ時に見極めているのは以下のポイント。
◎ 生地が丈夫かどうか
◎ 縫製が丁寧にされているかどうか
◎ 流行に左右されないデザインかどうか
◎ お手入れや修繕をしやすい構造かどうか
服は、最低でも100回は着られるように作られている、というお話を聞いたこともあります。
2シーズン、週に1回程度着たとして、年間で20〜25回。
となると、4〜5年は余裕で着られる、という計算になりますよね。
もちろん、そのためには、しかるべきお手入れが必要ですが、
「服を育てていく」感覚も含めてファッションをたのしんでいけるって、
すごく素敵なことだな、と感じています。
5️⃣ 混紡生地を減らして、単一素材を選ぶ 🔄
混紡生地というのは、
「綿+ポリエステル」とか、「ウール+ナイロン」みたいに、
いくつかの素材を混ぜて作られた生地のことです。
こういう服は、リサイクルするときに素材を分けるのが大変なので、
まるごと廃棄、という悲しい末路を辿りがちなのです。
◎ できるだけ単一素材で作られた素材を選ぶ
◎ 化学処理やコーティングがなされていない(極力少ない)ものを選ぶ
といったことが、最後まで環境にやさしい選択につながります。
天然素材の服だと思って手に取ってみても、よくよく確認したら、
化学繊維が数パーセント入っていた……というのもよくある話。
服を買う時は、ラベルやタグまでしっかり見てから、が鉄則です!
6️⃣ 買う前に自分に問いかけたいこと 🧘♀️
◎ 本当にいま必要かな?
◎ 本当に自分に似合うかな?
◎ 手持ちの服と組み合わせやすいかな?
◎ 5年先、10年先も着たいと思えるかな?
◎ 大切に関係性を築いていけるかな?
こうして、ひとつひとつ、自分自身に問いかけることで、衝動買いを減らせます。
もちろん、無駄な生産や廃棄を防ぐことにもつながります。
ちょっとしたことですが、環境にもお財布にもやさしいアクションです。
ちなみに、私は、「いいな」と思う服を見つけたとしても、まずは3日、頭を冷やして考えるようにしています。
その間に売れてしまったら、元々ご縁がなかった、ということ。(悲しいけどね!)
若い頃に比べて、私も、だいぶ「賢く」買い物ができるようになりました。
✅ まとめ&今日からできること
サステナブルな服選びは、地球と自分自身とを同時に癒す行為です。
環境に対するインパクトが大きいものから順に、ぜひ、試してみてくださいね。
1️⃣ 買う頻度を減らす
2️⃣ セカンドハンドを活用する
3️⃣ 天然素材を選ぶ
4️⃣ 長く着られるものを選ぶ
5️⃣ 単一素材を選ぶ
6️⃣ 買うときの心の習慣を整える
💡 今日からできる小さな一歩
「クローゼットの中身を見渡して、手持ち服を活かす方法を考える」
ほんの小さな行動の変化が、地球と自分の未来を少しずつ変えていきます。
服選びを通して、暮らしをより軽やかに、心地よく。
地球と自分にやさしい日々を、引き続き、少しずつ積み重ねていきましょう。
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