

※こちらは小出遥子noteからの転載になります。
私は、よっぽどの事情がない限り、
新品の服は購入しないように心がけています。
代わりに利用しているのが、メルカリなどのフリマサイト。
新品を買う時のような華やいだ気分はないし、
色やサイズなどの選択肢も限られてくるけれど、
それでもこの買い物の仕方を選んでいるのには理由があります。
それは、地球も、自分も「軽く」してくれる選択だから。
最近、あらためて思うのです。
服って、こんなにも「いのち」が詰まったものだったんだ と。
だからこそ、私たち消費者の一つひとつの選択が、
ほんとうに大切になってくる。
あえてセカンドハンドの服を選ぶという行為が、
静かで、でもたしかな「地球へのいのり」 になっているのだと実感しています。
🌏 「あたらしく製造しない」という最大の環境アクション
たとえば、私たちが普段何気なく着ているコットンのTシャツ。
これを1枚つくるのに、約2,700リットルの水が使われていると言われます。
(2,700リットルと言えば、人ひとりの3年分の飲み水にあたるそうです。
ちょっと信じがたいお話ですよね💦)
でも、セカンドハンドの服を選ぶということは──
その2,700リットルの水を丸ごと救う のと同じこと。
・水を奪わない
・農地を奪わない
・工場エネルギーを奪わない
つまり、地球に負担をかけない。
むしろ、負担をこれ以上積み重ねないという、やさしい選択です。
🔥 CO₂排出を「どんっ」と減らせる即効性
衣類のCO₂排出の約8割は「製造の段階」で発生しています。
だから、セカンドハンドの服を選ぶだけで、
新品を1枚スキップした分のCO₂を丸ごと減らせる。
自分の小さな選択が、地球を大きく救っている。
大袈裟に思えるかもしれないけれど、それはほんとうのこと。
こんなに分かりやすい環境貢献って、なかなかありません。
🧺 「廃棄」を止めることは、地球を守ること
世界では、売れ残った服や廃棄された服が、
毎日山のように燃やされています。
そのほとんどが、まだ十分に着られる状態のものです。
・埋め立てれば有害物質を
・燃やせばCO₂を
それぞれに排出する結果につながります。
そのどちらにも加担しない方法が、
捨てられるはずだった服を着る という選択。
セカンドハンドの服を選ぶということは、
服のいのちを、もう一度めぐりの輪の中に還す 行為です。
そう感じながら着ると、とっても心地いい。
ひとつのものを大切にすると、こんなにも世界がやわらかくなるのです。
🌱 資源の争奪戦から、そっと降りる
ファッション産業は日々、
大量の水・土地・労働力を奪いながら回り続けています。
もちろん、中には心ある企業が、心ある製造方法で、
心あるプロダクトをていねいに生み出しているケースもあります。
けれど、全体から見れば、ごくわずか。
私たちが、なにも考えずに新品の服を買うたび、
その争奪サイクルに巻き込まれてしまう。
というより──むしろ積極的に加担することになってしまう。
でも、セカンドハンドの服を選ぶことで、
その争いからそっと離脱できる。
すでにあるものを、そのままありがたく受け取る。
それって、ほんとうにうつくしく、気高い精神の表明だと思うのです。
🔄 「めぐる経済」への参加表明になる
いま世界全体に求められているのは、
「作って → 使って → 捨てる」サイクルから離れて、
「使って → めぐらせて → また誰かが使う」という、
あたらしい循環 への切り替え。
セカンドハンドの服を選ぶという道の先には、
・一着を手入れしながら長く大切に着る
・不具合が出てきたら修繕してまた着る
・どうしても手放す必要があるものは、大切に着てくれる次の誰かに譲る
という、なつかしくてあたたかい循環が待っています。
人類全体が、このやさしい循環の輪に戻っていくことを、
地球が望んでいるような気がしてならないのです。
✨ セカンドハンドで「痛みを増やさない」生き方を
セカンドハンドの服を選ぶという道は、決して派手じゃない。
けれど、確実に世界を変えていく選択 だと感じています。
これ以上、地球上に痛みを増やしたくない。
この純粋な願いをかたちにするために選べる、
簡単なアクションのひとつとして、今日のお話を綴ってみました。
すべてのものには、いのちが宿っている。
適当に扱っていいものなんか、この世にひとつも存在しません。
ものが辿ってきたヒストリーごと、
誰かから大切に受け継ぎ、
またあらたなストーリーを、ここからいっしょに紡いでいく。
セカンドハンドの服を選ぶって、環境にやさしいだけじゃなく、
実はとってもロマンチックな道 なのかも──
そんなふうにも思っています。
🌿 最後に。個人の選択が、世界に大きく響いていく
ファッションは、私たち全員が日常的にかかわる分野。
だからこそ、一人ひとりの選択が
企業や市場を動かす力を持っています。
・新品の生産量が少しずつ下がる
・廃棄される服が確実に減る
・エシカルファッションの市場が広がる
・企業が本気で持続可能性に向き合い始める
これは決して理想論ではなく、
実際に 「選ぶ人が増えた分だけ」起こる現実的な変化。
個人の小さな選択が、地球の未来をやさしいものに変えていく。
私は、その力を信じています。
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