【めぐりはぐくみライフ実践記録 vol.13】🌿サステナブルな生理用品、私のリアルな使用感レポート

※こちらは小出遥子noteからの転載になります。

昨日の記事では、生理期間中の過ごし方について、
私自身が心がけていることをあれこれ書いてみました。

【めぐりはぐくみライフ実践記録 vol.12】🦡「アナグマ生活」のすすめ──生理期間を、いのちのリズムに戻る時間に
https://note.com/yokokoide/n/n249c5126ccc6

今日は、実際に私が使用しているサステナブルな生理用品を3つ、
それぞれのメリット・デメリットの両面から、ご紹介させていただきます。

ひとくちに「サステナブル」と言っても、いろんな面から語れると思うのですが、
私個人としては、極力、環境負荷や、私たち女性の心身への負担の少ないものを生理期間のお供として選ぶようにしています。
参考にしていただけたらうれしいです!

それでは、一般的な生理用品からの切り替えの際の、心理的ハードルの低い順からご紹介していきますね。

🌸 自然派ナプキン

ケミカルナプキンと自然派ナプキン。
どちらも毎月の安心を支えてくれる存在ですが、
その背景には、環境への影響の大小だけでなく、
私たちの体への負担のかかり方にも大きな違いがあります。

⚠️ ケミカルナプキンの現実

ケミカルナプキンは、
高分子吸収剤やポリエチレンなどのプラスチック素材を主原料とし、
そのほとんどが石油由来の化学成分でつくられています。

吸収力の高さや使い勝手の良さは確かに評価できる部分ですが、
通気性が悪く、ムレやすく、かぶれやかゆみ、においの原因になることも。

原材料として使われている化学物質が、
デリケートな部分のお肌に刺激を与えることも少なくありません。

さらに製造や廃棄の過程で多くのエネルギーを消費し、焼却時にはCO₂を排出。
燃やしたあとも、マイクロプラスチックは残り続ける……。
何気なく使ってきたけれど、ケミカルナプキンって、
実は、環境に対しても、私たちの体に対しても、負荷が非常に大きいのです。

🌱 自然派ナプキンの特徴

一方、自然派ナプキンは、オーガニックコットンや植物性セルロースなど、
再生可能な素材を使用してつくられています。
無漂白・無香料で、肌への刺激を抑え、
通気性も良く、長時間つけていてもムレにくいのが特徴です。

体温や体感の変化に敏感な生理期間も、
肌あたりがとってもやわらかくてあたたかいので、
ほっと安心して過ごせる感覚があります。

また、生分解性が高いため、廃棄後の環境負荷も少なく、
焼却時に有害物質をほとんど出さないのも大きな利点です。

最近では、フェアトレードの原料を用いたり、
製造工程の透明性を高めたりするブランドも増えています。

使い捨てであっても、その一枚がどこから来て、どこへ行くのかを意識することが、
これからの生理用品選びの基準のひとつになっていくといいな、と思っています。

💛 私のおすすめ

ちなみに、私が愛用している自然派ナプキンはこちら。
肌に触れる部分が、ふわっとやわらかく、あたたかくて、ほっとした感覚が得られます。

ナチュラムーン
https://naturamoon.jp/

一般的なナプキンとほとんど何も変わらずに使用できて、
それでいて環境や心身への負荷をぐっと減らせる。
価格は、一般的なケミカルナプキンに比べたら若干お高めと感じるかもしれませんが、それでも納得の使用感。

サステナブルな生理用品への切り替えの第一歩として、
自然派ナプキン、とってもおすすめです。

🧵 布ナプキン(+月経血コントロール)

自然派ナプキンの使用に心身が慣れてきたら、
次にチャレンジしてみて欲しいのが布ナプキン。

布ナプキンは、コットンやリネンなどの天然素材で作られていて、
洗って何度も繰り返し使えるのが特徴です。

使い捨てナプキンに比べて、生理期間中のゴミがほとんど出ず、
プラスチックや化学吸収剤を避けられるので、環境や心身への負担も軽減できます。

🌿 布ナプキンのメリット

布ナプキンのメリットは、まずなによりも肌なじみが良い、ということ!
デリケートな部分をそっと包んでくれる安心感に関しては、布ナプキンの右に出るものはありません。
天然素材でできているので、ムレやかぶれが起きにくく、長時間つけていても比較的快適です。

吸収力の高いケミカルナプキンと違って、
自分の経血の状態を実際に確認できるので、
体のリズムや変化を感じ取りやすい、というのも大きなメリット。

布ナプキンのお洗濯も、慣れれば特別な手間にはなりません。
セスキ炭酸ソーダを少し入れた水に浸けておくだけで、経血はサッときれいに落ちてくれます。

⚠️ 布ナプキンのデメリットと使い方の工夫

とはいえ!
布ナプキンは、一般的なナプキンと同じような吸収力があるわけではないので、
使用時にはちょっとしたコツというか、意識の変革が必要です。

私は、「月経血コントロール」と組み合わせて布ナプキンを使用しています。
膣口の筋肉(骨盤底筋)をキュッとしめたまま生活することで
(膣を内側に引き上げる感覚。姿勢も自然に美しく整います!)
経血が外側に漏れ出るのを極力防ぎます。

布ナプキン+月経血コントロールで過ごす時は、
普段より多めにトイレに行き、経血はオシッコと同じように
便器の中に排出するように意識します。

つまり、布ナプキンは、月経血コントロールで防ぎきれなかった
経血の漏れを、あくまで補助的に受け止めてくれるもの、という位置づけ。

骨盤底筋群は意識的に鍛えておいて損はないし、
月経血コントロールがうまくいった時は、なにか、
自分が女性としてパワーアップしたような(笑)独特の高揚感と満足感も味わえます。

もちろん、これも完璧にやろうとせずに。
あくまでゲーム感覚で、たのしんでみてください。

ナプキンを使いながら、少しずつ、月経血コントロールの感覚を掴んでいく、
というふうに、段階的に進めていくのもおすすめです。

🔍 購入時の注意点

最近では、布ナプキンと称して、
内側に化学成分でできた吸収剤をばっちり仕込んだ商品がしれっと売られていたりします。
(私も最初見事に引っかかって、悲しい思いをしました。)

これだと、布ナプキンを選択する意味がほとんどなくなってしまうので、
購入の際には100パーセント天然成分で作られたものなのかどうか、
よくよくチェックしてからお買い求めになることをおすすめします!

※お裁縫が得意な方なら、ご自宅にある余り布などで、
ご自身で手作りされるのが、いちばんサステナブルかも!

🌙 月経カップ(ムーンカップ)

最後にご紹介するのは月経カップ。
私も、今年になってようやく使い始めたばかりの「初心者」ではあるのですが、
その快適さには毎回とっても感激しているので、ぜひここでもご紹介させてください。

月経カップは、医療用シリコンで作られた、
小さなベルのような形状をしたカップです。
膣内に直接挿入して、カップ内に経血をためて使います。

🌟 月経カップのメリット

使い捨てではなく、適切にお手入れをすれば、5〜10年使用できるため、
毎回の生理にともなうゴミを大幅に減らせるというのが、まずは大きなメリットです。

プラスチックや高分子吸収剤を使っていないため、製造や廃棄による環境負荷も小さく、
サステナブルな生理習慣の選択肢として、世界的に注目されているようです。

経済的にもかなり「お得」です。
月経カップは、1個3,000〜6,000円で購入できます。
使い捨てのナプキンやタンポンは、月々の購入が必要で、
年間コストが月経カップのお値段以上にかかるので、最低でも一年で「元が取れる」計算になります。

それでいて、使用感が抜群にいい!

この月経カップ、1回の挿入で8〜12時間程度経血をためられるので、
多い日でも頻繁に交換する必要がなくて、とっても楽ちんなんです。

私は、朝挿入して、夜にお風呂に入る時に取り出して、その場で洗って再挿入。
そのまま眠って、朝にトイレで取り出して、お水で洗って再挿入。
というサイクルで使っていますが(つまり半日に1回のみ出し入れする、という計算)
多い日でもカップからあふれることはないし(※個人差あり)、
タンポンと違って、膣内の構造に沿ってピタッとフィットしてくれるため、
基本的には「漏れてくる」ということがないので、非常に安心感を持って使えています。

💆‍♀️ 心身の快適さはピカイチ

心身の快適さの面でも大きなメリットがあります。
まず、月経カップは、膣内で経血をためる構造のため、
肌表面に直接触れることがなく、ムレやかぶれの心配から自由になれます。

生理中もいつもと変わらない下着で過ごせてストレスフリーだし、
(ちなみに私はもうずっとふんどしパンツを履いています。
鼠蹊部の締め付け感がまったくないのが最高に快適です!)
経血のにおいもまったく気にならず、日中も夜も安心して過ごせます。

また、自分の経血の色や量を「直接」目で見て確認できるので、
自分自身の体の様子や変化がわかりやすいというのも、
ほかのアイテムにはないメリットだと感じます。

お手入れも、と〜〜〜っても簡単。
生理周期の最後に、カップを10分ほど煮沸消毒して、清潔な場所にしまっておくだけ。
この点では布ナプキンよりも断然楽かもしれません。

⚠️ 月経カップのデメリット

もちろん、デメリットもあります。

まずは、装着する時や取り出す時には、ちょっとしたコツが必要で、
慣れるまではかなり時間がかかることもある、ということ。
私は2〜3回で慣れましたが、正しい位置にカップが収まる感覚や、
中で完全に「開いている」感覚を掴むのに、最初は少し苦労しました。
(カップは折りたたんだ状態で膣内に挿入します。)

タンポンと同じで、
しかるべき位置に収まっていれば痛みや違和感はまったくありませんが、
ほんの少しでもズレていると、体の警戒アラートが鳴り響きます(汗)。
ここは、少しずつ練習して、慣れていくしかないかなあ、と。

また、挿入・取り出し時に膣内に指を入れる必要があるため、
心理的なハードルを感じる人もいるかもしれません。
(私も最初は「おおお、結構“奥深く”まで入れる必要があるんだな!」と驚きました。)
その際、指に経血が付着することもありますので(ほんの少し、ですが)
衛生面で気になる人もいるかもしれません。

さらに、外出先では、カップを洗って再挿入する環境を確保するのが難しいことも。
(月経カップ愛用者の先輩たちは、予備のカップを持ち歩いたり、
多目的トイレを利用したりして乗り切っているようです。)

そもそも、シリコンという「天然のものではない」物体を体内に入れることに抵抗を感じる人もいるでしょう。
月経カップは医療用グレードのシリコンで作られており、安全性は保証されていますが、
文字通り「生理的にイヤ!」という思いはわからなくもないので、
ご自身の感覚第一で、使用するかどうかを決めてくださいね。

✨ それでもやっぱり魅力的

デメリットもあれこれ挙げましたが、
長期的に見ればゴミを大幅に減らせる点、
化学物質との接触を避けられる点、
経血の質や量を「目視」で確認できる点、
生理期間中のデリケートゾーンの違和感が大幅に軽減できる点は、
やっぱり、ほかにはないメリットだな、と感じます。

サステナブルで心地よい生理習慣をつくる上で、
月経カップには非常に大きな魅力を感じているので、
私個人はこれからも使い続けたいなと思っています。

📝 まとめ

以上、自然派ナプキン、布ナプキン(+月経血コントロール)、月経カップ……と、
実際に私が使用したことのあるサステナブルな生理用品をご紹介しました。

私自身は、経血量の多い時は月経カップ、
少ない時は布ナプキン+月経血コントロール、
外出する時は自然派ナプキン、というように使い分けています。

地球にも、私たちの心身にもやさしい生理期間の過ごし方、
これからも積極的に探っていきたいな、と思っています。

ほかにもおすすめのアイテムがあったら、ぜひ教えてくださいね。

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