【めぐりはぐくみライフ実践記録 vol.11】🫖やかんを磨くという小さな儀式――いまある「もの」と出合い直すうつくしい時間

※こちらは小出遥子noteからの転載になります。

気づけば、コンロの上でくたびれ果ててていた、我が家のやかん。
重曹とヘチマスポンジを手に、「よし、磨こう」と始めてみたら――
それは単なるお掃除を超えて、
“いまあるもの”と丁寧に出合い直すための、
小さな瞑想の時間になっていました。

🍳コンロの上の「生活の証」

やかんって、ほうっておくと、けっこう汚れるんですよね。
(うちだけじゃないと信じたい……!笑)

基本ズボラなので、我が家のやかんはコンロに出しっぱなし。
お料理のたびに油がはねたり、調味料が飛んだりして、
気がつけば、なかなかの「生活感」を背負っている。

ほんとはちゃんと片づければいいんです。
でも、コーヒーもお茶もお白湯も大好きで、
一日に何度も淹れる我が家では、やかんの出番があまりにも多い。

使うたびにしまうのは、どうしても現実的じゃないんです。
(ええ、単なる言い訳です。)

✨重曹とヘチマスポンジで、魔法が生まれた!

そんなある日、ふと「やかん 汚れ 落とし方」で検索してみたら、
「ステンレス製のやかんなら、重曹をつけたスポンジでこするとピカピカになりますよ〜」
という耳寄り情報を発見。

おお、それなら私にも簡単にできそう。
ということで、さっそく実践。

水でぬらしたヘチマスポンジに、重曹をたっぷりふりかけて、
いざ、やかん磨きスタート!

……うおおおおおお!? 
みるみるうちに、油汚れが落ちていく……!!!

多少のしつこい汚れも、心を無にして磨いているうちに、
数十秒後には、ほとんどが消えてしまいます。

まるで魔法みたい!

☀️ピカピカになったやかんが教えてくれたこと

10分ほどかけて、やかんの全面をまんべんなく磨き終えると、
そこに現れたのは――
新品同様とまではいかないけれど(よくよく見ると下部に落ち切らない焦げ付きが残っています)
それでも鏡のようにピカピカに光る、生まれ変わったやかんの姿!

スマホを構える私がくっきり反射! 我が家の殺風景なリビングまで映ってる!

この瞬間の気持ちよさといったら、もう……!
すっかり「やみつき」になってしまいました。

それ以来、私は1〜2週間に一度のペースで
「やかん磨き」を続けています。

💫いまある「もの」と出合い直すよろこび

ピカピカになると気分がいいし、
ストレス解消にもなるし、もちろんお金もかからない(笑)。

なにより――
縁あって我が家に来てくれた「もの」と、
ていねいに「出合い直せる」感覚が、たまらなく好きなんです。

やかんだけでなく、コーヒーポット、ティーポット、
茶渋のついたマグカップなども、
重曹とヘチマスポンジでひとつひとつ磨いていく。

(重曹とヘチマスポンジ、それぞれの存在の素晴らしさについては、また今度じっくり語らせてください!)

そうして「いまここにあるもの」と再びつながる時間は、
まるで小さな瞑想のようです。

🌕もう、十分に足りている。

すでに、私たちは十分に「もの」に恵まれています。
ここから先に大切なのは、
いまある「もの」たちと、いかに豊かな関係を築いていくか。

日々の「やかん磨き」は、
その原点に立ち返らせてくれる、
小さくて大切な儀式です。

🌸おわりに

次にお湯を沸かすとき、
ピカピカのやかんに、自分の笑顔が映っていたら――
それだけで、ちょっといい一日が始まりそうですよね。

やってみたい、と思われたあなた。
今日からぜひ、真似っこしてみてくださいね。

関連記事