

※こちらは小出遥子noteからの転載になります。
気づけば、コンロの上でくたびれ果ててていた、我が家のやかん。
重曹とヘチマスポンジを手に、「よし、磨こう」と始めてみたら――
それは単なるお掃除を超えて、
“いまあるもの”と丁寧に出合い直すための、
小さな瞑想の時間になっていました。
🍳コンロの上の「生活の証」
やかんって、ほうっておくと、けっこう汚れるんですよね。
(うちだけじゃないと信じたい……!笑)
基本ズボラなので、我が家のやかんはコンロに出しっぱなし。
お料理のたびに油がはねたり、調味料が飛んだりして、
気がつけば、なかなかの「生活感」を背負っている。
ほんとはちゃんと片づければいいんです。
でも、コーヒーもお茶もお白湯も大好きで、
一日に何度も淹れる我が家では、やかんの出番があまりにも多い。
使うたびにしまうのは、どうしても現実的じゃないんです。
(ええ、単なる言い訳です。)
✨重曹とヘチマスポンジで、魔法が生まれた!
そんなある日、ふと「やかん 汚れ 落とし方」で検索してみたら、
「ステンレス製のやかんなら、重曹をつけたスポンジでこするとピカピカになりますよ〜」
という耳寄り情報を発見。
おお、それなら私にも簡単にできそう。
ということで、さっそく実践。
水でぬらしたヘチマスポンジに、重曹をたっぷりふりかけて、
いざ、やかん磨きスタート!
……うおおおおおお!?
みるみるうちに、油汚れが落ちていく……!!!
多少のしつこい汚れも、心を無にして磨いているうちに、
数十秒後には、ほとんどが消えてしまいます。
まるで魔法みたい!
☀️ピカピカになったやかんが教えてくれたこと
10分ほどかけて、やかんの全面をまんべんなく磨き終えると、
そこに現れたのは――
新品同様とまではいかないけれど(よくよく見ると下部に落ち切らない焦げ付きが残っています)
それでも鏡のようにピカピカに光る、生まれ変わったやかんの姿!

スマホを構える私がくっきり反射! 我が家の殺風景なリビングまで映ってる!
この瞬間の気持ちよさといったら、もう……!
すっかり「やみつき」になってしまいました。
それ以来、私は1〜2週間に一度のペースで
「やかん磨き」を続けています。
💫いまある「もの」と出合い直すよろこび
ピカピカになると気分がいいし、
ストレス解消にもなるし、もちろんお金もかからない(笑)。
なにより――
縁あって我が家に来てくれた「もの」と、
ていねいに「出合い直せる」感覚が、たまらなく好きなんです。
やかんだけでなく、コーヒーポット、ティーポット、
茶渋のついたマグカップなども、
重曹とヘチマスポンジでひとつひとつ磨いていく。
(重曹とヘチマスポンジ、それぞれの存在の素晴らしさについては、また今度じっくり語らせてください!)
そうして「いまここにあるもの」と再びつながる時間は、
まるで小さな瞑想のようです。
🌕もう、十分に足りている。
すでに、私たちは十分に「もの」に恵まれています。
ここから先に大切なのは、
いまある「もの」たちと、いかに豊かな関係を築いていくか。
日々の「やかん磨き」は、
その原点に立ち返らせてくれる、
小さくて大切な儀式です。
🌸おわりに
次にお湯を沸かすとき、
ピカピカのやかんに、自分の笑顔が映っていたら――
それだけで、ちょっといい一日が始まりそうですよね。
やってみたい、と思われたあなた。
今日からぜひ、真似っこしてみてくださいね。