【日記】2024年10月5日(土)曇りのち晴れ 西国三十三所巡礼、はじめました。

6時半起床。
流生さんは私より前に起きていて、すでにひとっ風呂浴びていた。

流生さん、あらためて、お誕生日おめでとうございます。

朝食もビュッフェ形式。
エッグベネディクトとか、フルーツ入りのヨーグルトとかを楽しむ。
普段は朝食をまったく摂らないのだが、旅先(地元だがな)での朝ごはんは大好き。
非日常感、楽しまないとね〜。

しかし、このホテル、なかなかクレイジーで、
朝食からスパークリングワイン飲み放題サービス付き。
当然いただきました。
朝7時から……。
クレイジーなのは私か。

朝食後、私もひとっ風呂浴びて「禊」を済ませる。
今日から二人で西国三十三所巡礼の旅をスタートさせるのだ。

ということで(?)今年の流生さんへのお誕生日プレゼントは
西国巡礼専用の特大版御朱印帳。
渋い……! 渋すぎる……!!!

身支度を整えて、9時半頃チェックアウト。
シェアカーを借りて、まずは第6番札所、壺阪寺に向かう。
ホテルから車で15分ぐらいで着いた。近いな〜!

数年ぶりの来訪となる壺阪寺。
このお寺、かなり由緒正しく、
霊験あらたかな雰囲気も感じられるのだが、
どういうわけか、そこはかとなく「B級テーマパーク臭」がするんだよな……。
なんだろう、日本というよりは、大陸のお寺感があるというか……。
まあ、これも味だね。

本堂に向かい、まずはご本尊の千手観音さまにご挨拶。
ちょうど今日から特別拝観期間がスタートしていて、観音さまのお膝に
手拭い越しに触れながらご祈願ができる、というありがたい機会に恵まれた。

案内をしてくれた、すごく感じのいいおっちゃんが、
「何個でもお願い事してください。いっぱいしてください。
千手観音さんですからね。とにかくいっぱい!」と言うので(笑)
遠慮なく「いっぱい」お願いごとをさせていただく。

とは言え、こういう場面で出てくるのは、自分ひとりの願いというより、
やはり、人類全体、世界全体、宇宙全体の「弥栄」を願うことばばかり。
この世の生成発展のために、自分にできることがあれば、
なんでもやらせていただきます、という気分。

流生さんと千手観音さまのツーショット。

ご本尊に直にご挨拶したあとは、いよいよ「巡礼」らしく、ガッツリとお経をあげる。
開経偈からはじまり、懺悔文、観音経(長行)、般若心経……とフルコースでよみあげる。
普段よんでいるお経はスラスラ出てくるけど、よみ慣れないところはつっかえつっかえ。

それでも、お経をあげている間中、体中が熱くて、
観音さまのエネルギーが自分を全力で包んでくださっているのが感じられた。
15分ぐらいですべてのお経をあげ終え、立ち上がった時にはすごくスッキリしていた。

参拝の証としての御朱印をもらって、壷阪寺を後にする。
トイレの前にいた猫さん、人懐っこくてすごく可愛かった。

お次は、我が家からも比較的「ご近所」な第7番札所の龍蓋寺、通称・岡寺。

ご近所なので何度も訪れているけれど、「巡礼」として訪れると、
あらためて気と身が引き締まる感じがした。

お線香と蝋燭をあげ、お経をとなえる。
さっきよりは、少しだけ慣れて、舌が滑らかになった感覚があった。
何事も「練習」大事だね。
明日から毎日家でもお経をあげるようにしよう。

壷阪寺の次に訪れたからか(コラ!笑)今日は特に、岡寺の「映え」要素が目についた。
このお寺、全体的におしゃれなんだよな〜。
インスタユーザーが大喜びしそうな工夫がそこここに施されていて、好感が持てる。
(が、そのあたりの写真を撮らなかった我々……。センスのなさは隠せない。)

岡寺を後にし、桜井の「奈良・さくらいの郷」にランチを食べにいく。
先日、流生さんが仕事で訪れた場所。
高台にあって、奈良盆地が一望できる、素敵なロケーション。
ここのレストランで、私はチーズハンバーグ、流生さんはポークカツレツをいただく。
ハレのご飯が続いているが、お誕生日ぐらい良いだろう。

テラス席に案内されて、心地よい風に吹かれながら、ランチを堪能。
最後にいただいたほうじ茶プリンも、濃厚で、すっごく美味しかった。
ご馳走さまでした。

ランチをいただいたあとは、車で20分程度移動して、第8番札所・長谷寺へ。
おなかいっぱいで、車の中で爆睡してしまった。

長谷寺は大好きで、私は20代の頃からよく参拝していたのだが、
流生さんは今回が初めてで、風情ある長い回廊とか、緑の風吹き渡る長谷の舞台とか、
とにかくいろんなものに感激していた。

「このお寺、もっとたくさんの人に知ってもらうべきだ! もったいないよ!」
と興奮していたが、いや、あなたが知らなかっただけで、
ここ、まあまあ有名なんですよ……。

流生さん大感激の回廊と、長谷の舞台。

二人で写真も撮ったよ。

長谷寺もちょうど特別拝観期間で、
ご本尊の御御足に直に触れながらご祈願ができるご縁をいただいた。
ここでも、やっぱり、出てくるのは、願いというより、祈り。
ありがたいね。

長谷寺の観音さまは、すごく大きくて、美しくて、
でも、お鼻がちょっと赤くて、目がうるんでいて、泣いているように見える。
慈悲、慈愛のなんたるかを、そのまま表現されているような観音さま。
再びご縁をいただけて幸せです。

外舞台に移動して勤行を済ませ(晴れてきて、めちゃくちゃ暑かった!)
御朱印をいただいて、長谷寺をあとにする。

若い頃、よくひとりで奈良を旅していた頃、長谷寺に来るたび、観音さまに、

「私の人生、なんとかしてください!」

みたいな感じで、すがるようにしてお願い事をつぶやいていた記憶があるのだが、
今回、「はじめて」と言っていいぐらいに胸を張って、
観音さまにご挨拶できた自分がいて、うれしかった。

観音さま。
おかげさまで、私、ちゃんと、自分の道をしっかりと歩めているよ。
ありがとう。
ありがとうございます。

そんなことを流生さんに伝えたら、彼は、

「僕は、今日の巡礼の間中、若干、こころもとない感じがしていた。
大きなものに触れて、自分の小ささを知らされた感覚。
でも、居心地の悪い感じではない」

と言っていた。
流生さんの感性、うつくしいな。

15時半頃長谷寺を出て、車で40分ぐらいで自宅に帰る。
家についた瞬間、再び眠気に襲われ、2時間ほど爆睡。

18時過ぎに目覚めて、リビングで、流生さんとふたり、
お茶を飲みつつ、互いに好きなことをして過ごす。
私は日記を書いたり、本を読んだり、
1月の私の誕生日の過ごし方を話し合ったり。

それにしてもおなかが空かない(笑)。
ふだん超少食生活を送っている私たち、「昨日今日で、一週間分食べたね」と言い合う。
明日からは、また、「ケ」の食事をたのしもう。

なんやかやしていたら、もう21時半だ。
明日の朝も瞑想会があるし、今日はもう寝てしまおう。

おやすみ、世界。
今日も、とっても良い一日でした。

ありがとう。

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