今日は「立秋」ですね。
まだまだ暑くて、とても秋の風情など
感じられないように思いますが、
暦の上では、もう、次の季節がスタートしてしまうようです。
今年、まだ一回もスイカを食べていないのに……。
そうそう。
藤田一照さんの塾で習ったのですけれど、
「立つ」っていうのは、本来、
「そのものの姿がはっきりとあらわれる」
という意味を持つことばなんですって。
そのものの姿がはっきりとあらわれる……
そのものの姿が……
そのもの、っていうのが、
すごく、いいなあと思います。
そのように「作り上げる」ことをしなくても、
相応の縁が整ったときに、
それそのものの姿として、
「おのずから立ちあらわれてくる」。
それが「自然」。
春も、夏も、秋も、冬も……
すべて、縁によって、
おのずから立ちあらわれてくるもの。
それらが「立つ」のに、
人間の力は、ひとつも必要ありません。
ほんとうは、すべてがそうなのでしょうね。
「自分」すら
「おのずから立ちたちあらわれてくる」もののひとつとして、
広大な縁の網目の中にあって、
ただ、「そのまま」に生きていくことができたのなら……。
こんなに楽で、しあわせなことはないんじゃないかな。
よい立秋の日をお過ごしください◎