おはようございます。小出遥子です。
もし、いま、誰かに「仏教の好きなところは?」と聞かれたら、
「押し付けがましくないところ」と答えるだろうな、と思います。
よく誤解されるところだし、
私自身、思いっきり勘違いしていたんですけれど、
お釈迦さまって、決して、
「絶対的な真実」を説いていたわけではないんですよね。
いや、この言い方は、やっぱりマズイかな……。
お釈迦さま自身は、
「絶対的な真実」を説いているつもりはなかったんじゃないかな、
と、私は思うんです。
……という言い方にとどめておこう(笑)。
これは藤田一照さんに教えていただいたことなんですけれど、
お釈迦さまって、生涯、
「これこそが正しい教えだ」「だから私の言う通りにしなさい」
といったような態度は取られなかったらしいんですね。
お釈迦さまの基本スタンスは
「Come and See」「来たりて、見よ」
というところで一貫していたらしい。
つまり、
「いま言ったことがほんとうかどうかは、自分の目で実際に確かめてね」と。
これは、すごい。
ここに、私は、ほんとうの意味での「自信」をみます。
「自信」って、「みずから」を信じる、と解釈されるのが一般的ですが、
ここでいう「自信」は、「みずから」ではなく「おのずから」。
つまり、ただただ起こってくるすべてを信頼する、という態度です。
自信がない人ほど、「俺の言う通りにしろ!」って言いますよね(笑)。
これは、「みずから」為すことに重きを置きすぎて、
「おのずから」への信頼を忘れてしまっているから。
でも、このままだと、自分も、周りも、苦しくなるばかりです。
お釈迦さまは、その真逆を生きた人なのだと思う。
ほんとうの意味でリーダーシップの塊みたいな人だったんじゃないかな。
そうでなかったら「来たりて、見よ」なんて言えないですものね。
こういう人と一緒にはたらきたい……
というか、
こういう人に、私はなりたい。
割と本気で、そう思います。
今日も、いいお天気ですね。
よい一日をお過ごしください。