心臓を動かしているのは「私」じゃない。
酸素を全身に運んでいるのは「私」じゃない。
消化器官を働かせているのは「私」じゃない。
爪や髪を伸ばしているのは「私」じゃない。
「私」はなにもしていない。
すべて、巨大な“おのずから”の中にある。
見る、を起こしているのは「私」じゃない。
聞く、を起こしているのは「私」じゃない。
嗅ぐ、を起こしているのは「私」じゃない。
味わう、を起こしているのは「私」じゃない。
触れる、を起こしているのは「私」じゃない。
考える、を起こしているのは「私」じゃない。
「私」はなにもしていない。
すべて、巨大な“おのずから”の中にある。
よろこぶ、を起こしているのは「私」じゃない。
悲しむ、を起こしているのは「私」じゃない。
怒る、を起こしているのは「私」じゃない。
「私」はなにもしていない。
すべて、巨大な“おのずから”の中にある。
“わたし”という名の広大な宇宙の中で、
まぼろしとしての「私」が“おのずから”戯れている――
すべてが、ただ、そのようにあることを、
うつくしく、愛おしく思います。
今日から連休の方も多いのかな。
よい一日をお過ごしください◎