「すべては夢そのものです」
……と、昨日も書きましたが、
そうすると、
「そんなこと言わないで欲しい!」
といった声が聞こえてくるんですね。
「それを理由に悪いことをする人が増えてしまうのでは?」
とか、
「毎日働くのが馬鹿らしくなってしまいます!」
とかね、
こんな感じのご意見がチラホラと。
まあ、気持ちはわからなくもないです。
通常の論理で考えたら、
そこには濃厚な因果関係が見出せてしまいますものね。
でも。
それってほんとうでしょうか?
「すべては夢」と聞いても、あるいは聞かなくても、
悪いことをする人はするし、しない人はしないし、
仕事を辞める人は辞めるし、辞めない人は辞めない。
それが事実でしょう。
すべて、いまここにおいて、
「そのように」起こってきているだけ。
そこになんらかの意志を持った個人は存在しないので。
ほんとうのほんとうのほんとうに、
すべては、いまここにおいて、
自分不在のままに、おのずから起こっているんです。
「そんなの嘘だ! 俺は意志を持って動いているよ!」
……っていう思考すら、
すでに、巨大な“おのずから”の包摂の中にあるんです。
次の瞬間に浮かび上がる思考を、あなたは自分で選んでいますか?
次の瞬間に浮かび上がる感情を、あなたは自分で選んでいますか?
次の瞬間に浮かび上がる感覚を、あなたは自分で選んでいますか?
ぜんぶ、それと同じです。
次の瞬間の自分の行動を、自分の意志で選び取れる人なんか、
この世には存在しません。
すべて、いまここにおいて、
「そのように」起こってきているだけ。
というか、そもそも、この私自身、
巨大な“おのずから”の包摂の中にあるのだから、
「すべては夢とか言わないでください!」
と言われたところで、
言うことが起こるときには言うだろうし、
言わないということが起こるときには言わないだろうし、
選べないのですよね……。
どこまで行っても“おのずから”の中。
どこまで行っても“仏”の手のひらの上。
降参が起きてくれば楽になれるんですけれど、
それもまた縁次第、ですね。
身も蓋もない?
ごめんなさい。でも、私自身、選べないんです……。
よい一日をお過ごしくださいね◎