「すべては夢のようなもの」
とかって、よく聞きますし、私もよく言うんですけれど、
これって、ほんとうにほんとうなんですよ。
ほんとうに、ぜんぶ、
寝ているときに見ている夢のようなものなんです。
「ようなもの」っていうか、むしろ「そのもの」なんです。
自分が「現実」だと思っているものと、
「夢まぼろし」だと思っているもの、
ほんとうのところ、そのふたつの間には、
一ミリだって差なんかないんです。
いまここに、そのような思いとしてあらわれている
……という一点においては、そこに、一切の違いはない。
「昨晩見た夢」も、「今朝食べた果物の味」も、
「さっき交わした会話の内容」も、
いまここにおいては、すでに、すべてが、
“思い”になっていますよね。
“思い”は、“思い”としてあらわれているだけで、
それが指す内容からは、
すでに実体が失われていることに気づけますか?
いまここにおいては、すでに、すべてが、
“思い”というものに変わっている。
その一点から見つめてみれば、
「現実」と「夢」との間にあったはずの違いは、
完全に、完璧に、消え失せてしまうことに気づけますか?
ほんとうに、すべては夢のようなもの。
……と言うより、夢そのもの。
夢だから、深刻さは不要です。
それでも。
夢だからこそ、真剣に生きていきたい。
そんな風に思います。
よき日をお過ごしください◎