「すべては、ただ、そのようにあるだけ」
「痛みも、悲しみも、怒りも、ぜんぶまぼろし」
……って、これは、まあ、究極的にほんとうのことだし、
それは決して揺らぐことのない部分なんですけれど、
でも……どうなんでしょう。
一足飛びにそっちに行かない方がいいんじゃないかな~
とは思うんです。
上に書いたようなことを、あたまだけで理解しちゃうと、
「この痛みは幻想なんだ……!(実際死ぬほど痛いけど!)」
とか、
「悲しみなんか嘘っぱちだ……!(涙に見えるものはCGです!)」
とかね(笑) そういう、
いやいや、どう考えても不自然でしょう!?
っていう方向に、全力で突っ走ってしまいがちなんですね。
観念に過ぎないものを、どうにかこうにか体現しようと、
力んで無理にがんばってしまうというか……。
でも、これって、結局、本末転倒というか、
余計に苦しみを増やしてしまっていますよね。
それじゃあ、まったく意味がないです。
痛いなら痛い。
悲しいなら悲しい。
腹が立つなら腹が立つ。
それでいいんですよ。
なんの問題もないです。
叫んで、泣いて、怒髪天を突いて(笑)
そうやって、自然に湧き上がってきた感情たちと、
ごくごく素直にともにあることがいちばんです。
瞬間ごとに湧き上がってくる感情たちに対して、
否定もせず、かと言って肯定もせず、
ただただ自然に、ごくごく素直にともにある……。
それをしてあげると、ある瞬間、
「私の感情と『ともにある』“わたし”は、
じゃあ、いったい誰なんだろう……?」
という、根源的な問いが湧き上がってくることに気づくでしょう。
痛みもなく、悲しみもなく、怒りもなく、
ただただすべてが、あるままにある――
徹底的に穏やかな「無」の地平は、
そのときはじめて、圧倒的な存在感を持って立ち上がり、
「おかえり」の大合唱を響かせてくれるのです。
素直に、生きていきましょう。
できるだけ、ね。
そっちの方が、楽だから。
今日は晴れ間ものぞくみたい。
よい一日をお過ごしください◎