映画のストーリーに没頭しているときには、
背後のスクリーンには決して目がいくことがないように、
部屋にこもっているときには、
家に染みついた匂いには気づくことがないように、
作業に集中しているときには、
かすかにうなり続けるPCのモーター音を聞くことがないように、
この自分(個の自分)のいのちを
唯一のいのちだと信じて疑わないうちは、
決して気づかれることのない
“ほんとうのいのち”がここにある。
“死んでも死なないいのち”を生きていたことを、
“死んでも死なないいのち”に生かされていたことを、
人々は、死んではじめて理解するのだ。
死は、出立ではなく、大いなる帰還――
これって、悲劇なのかな? 喜劇なのかな?
……どちらでもいいね。
自覚があっても、自覚がなくても、
ただ、生きるだけ。
それしかできないのだから。
月曜日。
よい一週間のスタートを◎