「すべては完璧!」
「いま目の前で起きていることがそのまま100点満点!」
……とかって、私も割とよく言ったり書いたりしているのですが、
これもまた、「ことばって難しいよね……」っていうところのお話で。
どうしてもね、人間っていうのは、
「完璧」って聞くと、
「完璧じゃないもの」を同時に思い浮かべてしまうし、
「100点」って聞くと、
「90点」や「70点」や「30点」も同時に思い浮かべてしまうので。
でも、私が言いたいのはそういうことじゃなくて、
「これ以外ない」
っていうことなんですね。
つまり、
「完璧以外ない!」し、「100点以外ない!」っていうことです。
ほんと、いまここで起きていることが「すべて」なんです。
“これ”以外、ないんです。
……そうは言っても、まあね、
「もっと良くしたい」とか、
「もっと増やしたい」とか、
「もっと浄化したい」(笑)とかね、
そういう思いは、人間だもの、誰だって持ってしまいますよ。
縁によって、ここにはどんな思考だって浮かんでくる。
それを止めることはできません。
それ自体、まったく悪いことではないです。
でも、それは単なる「思い」でしかないので。
瞬間ごとに、浮かんでは消えていく、はかないものでしかないので。
その上、それを信じ切ってしまうと、
いま目の前にあるものへの抵抗が生じてしまうんですね。
いま目の前にあるものは完璧ではない。100点ではない。
このままじゃダメだ。
だからどうにかしなきゃ!
……っていうやり方は、やっぱり、単純に苦しいんですよね。
いや、繰り返しますが、
「もっとこうしたい!」っていう望みを持つこと自体は
なにも悪いことじゃないんですよ。
ただ、そこに余計なストーリーをくっつける必要はないんじゃない?
という提案です。
事実、すべては、ただ起こっているだけ。
いまここで、このようにあるすべてが、すでに完璧なんです。
これ以上、良くもならないし、悪くもならないし、
増えもしないし、減りもしないし、
汚れもしないし、浄化されもしない。
もう、ほんとうに“これ”だけ。
“これ”以外、ないんです。
その上で、「もっとこうしたいな~」っていう思いがわいてきたら、
ただ淡々と、それに従って行動を起こせばいいだけ。
「現状が良くないから、変えるために動かなきゃいけない!(鼻息)」
ではなくて、
単純に、「こうしたいからこうするだけ♪(鼻歌)」でいいんです。
それで、ほんとうのところ、ぜんぶととのっちゃうんですよ。
簡単にまとめれば、
それが「いまここ」の否定から出る行動なのか、
それとも大肯定から出る行動なのか、っていうことですね。
それによって、苦しみの有無が決まってくるので。
まあ、苦しんでもいいんですけれどね。
ほんとうに、どう生きたっていいんですけれど。
投げやりな意味じゃなくてね。
そこはまったく自由だし、
ほんとうの意味では「ぜんぶ大丈夫!」なんですけれど。
でも、どうせなら、楽に、楽しく生きたいなあ、と、
私なんかはそう思うので。
月曜日。
今週も、鼻歌混じりで機嫌良く生きていけたらいいですね。
よい一週間を◎