先日、夜行バスに乗る機会があったのですが、
いやー、あれは、ほんとうに便利なものですね。
なにに便利かって?
「いまここ」を実感するのに、ですよ!(笑)
この感懐、前に夜行バスに乗ったときにも
記事にした記憶があるのですが、
あらためて書いてみますね。
いや、感動したんです。
だって、前日の夜11時半に新宿駅前からバスに乗り込みますよね。
自分の座席について、目を閉じますよね。
次に目を開けたら、アラ不思議、そこはもう京都駅前で、
時計の針は、翌日の早朝5時半を指しているわけです。
「……で?」
「……だから?」
「……それがどうした?」
とかいう声が聞こえてきそうですが、
いや~……
ちょっと立ち止まって考えてみてください。
これ、すごいことですよ。
だって、
前日の夜11時半に新宿駅前で目を閉じたときの「いまここ」と、
翌日の朝5時半に京都駅前で目を開けたときの「いまここ」は、
まったく同じ「いまここ」なんですよ?
わかりますか?
時間とか、距離とかっていうのは、
ぜんぶ「思考」の産物なんです。
実際には、ずっと「いまここ」にいる(というか“ある”)だけ。
カーナビとか、RPGとかを
イメージするとわかりやすいかもしれません。
カーナビで自分の車の位置をあらわす三角マーク▲や、
RPGの主人公っていうのは、
いつだって画面のど真ん中にいますよね?
彼ら自体は、「真ん中」から一ミリも動いていない。
彼らが動いているように見えるのは、
実は周りの景色が流れているから、なんですね。
単純だけど、大変なカラクリです。
でね。
これ、なにも、機械の中だけのお話じゃないんです。
私たちだって、カーナビの三角マークや、
RPGの主人公とまったく同じなんです。
自分はずっと「いまここ」にいて、
時間や距離を含むすべての流れを
ただただ、静かに、眺めているだけ……
「いまここ」は、ずーーーっと変わりません。
で、夜行バスですね。
夜行バスの中では、基本的には人間は眠るし、
カーテンもばっちり閉められているので、
いまがいつで、ここがどこなのか、
その意識が、普段より希薄になるんですよね。
だから、余計に「いまここ」感が強くなるんです。
新幹線で移動するよりもからだはきついけれど、
でも、こういう意味では、
夜行バスもなかなかオツなものだなあ、と……。
機会があって、抵抗がなければ、
ぜひ、利用してみてください(笑)
認識のシフトの、大きなきっかけになるかも……???
東京は「春の嵐」です。
春のにおいの正体って、なんなんでしょうね?
わくわくします。
よい一日をお過ごしください◎