==================================================================
「この地上には一つの偉大な真実があるからだ。つまり、お前が誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるお前の使命なのだよ」
「したいと思うことが、旅行しかないという時もですか? 呉服屋の娘と結婚したいという望みでもですか?」
「そうだ。宝物を探したいということでさえそうなのだ。『大いなる魂』は人々の幸せによってはぐくまれる。そして、不幸、羨望、嫉妬によってもはぐくまれる。自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ。すべてのものは一つなんだよ。
おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ。」
(『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ=著 山川紘矢+山川亜希子=訳 角川文庫 より抜粋)
==================================================================
ほんとうに、すべては、宇宙全体の協力あってこそなのだよなあ、と。
宇宙全体の協力あってこその、いま、なのだよなあ、と。
宇宙全体の協力あってこそ、
起き抜けに飲む白湯の、しみわたるような甘さを味わえる。
宇宙全体の協力あってこそ、
この小さな部屋にいながら、世界中の情報を受けとるよろこびを味わえる。
宇宙全体の協力あってこそ、
大切な人のことばに触れて、じんわりとひろがるあたたかみを味わえる。
ほんとうに、「すべて」は、宇宙全体の協力あってこそ。
夢が実現しないことに対する焦りや苛立ちや絶望すら、
宇宙全体の協力がなければ味わえない。
宇宙の中のなにかひとつが、ほんの1ミリでもズレていたとしたら……
つまり、宇宙全体の協力が得られなかったとしたら……
いまここに、こうして「ある」ことすらかなわない。
「すべてのものはひとつなんだよ」
ひとつに、ありがとう。
ひとつそのものとして、ありがとう。
どうか、よき日を◎