「集中」について。

2015年11月17日

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鍼の先生に、「料理を作る時、私は腰に力が入りすぎるのかも。そうすると姿勢が良くなって、すごいスピードで作れるのでついそうしてしまうのですが、それがたまって腰に負担がかかっているのではないでしょうか」と、質問した。

 

「それは、丹田に気を溜めて上半身はゆるんでいるということなのです。そういう状態のことを、“うつす”と言うのですよ。自分のエゴが抜けて、周りの状況がそのまま入ってきている状態です。それはすべての道に通じることで、あなたはそれを仕事で体得したんですね。すばらしいことですよ」

 

そうかー。そういえば私は忙しい時、エプロンの紐をキュッと締め直して、へその下に力を入れる。そうすると、流れるように空気に乗って料理がどんどんできてゆく。一分の間の長いこと。気分は穏やかで、厨房の子たちと主語なしで会話が成立するし、相手が欲しがっているものが無言でわかったりもする。三カ所あるタイマーの音もホール係の声も聞きのがさない。そうか。だとしたら、厨房の子たちは皆それを体得しているぞ。丹田てよく言うけど、いまいちどこのことなのかわからなかった。なんだ、そうかー。という気持ちで心も軽く帰って来ました。

 

 

(『日々ごはん』1巻 高山なおみ=著 アノニマ・スタジオ=刊 より抜粋)

 

 

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私は、長年、

 

「なにかに集中する」

 

ということと、

 

「周りが見えなくなる」

 

ということを混同していたのですが、

 

最近になって、ようやく、

 

あ、これ違うわ、ぜんぜん別物だわ、

 

ということに気づいてきました。

 

 

 

なんというか、ほんとうの意味で集中しているときって、

 

「“すべて”とともにある」 「“すべて”に開かれている」

 

という感じがするのですよね。

 

 

 

それは決して、周囲の状況が見えなくなる、聴こえなくなることではなくて、

 

それらを「自分」の世界からシャットアウトしてしまうことではなくて、

 

むしろ、

 

それらとともに動いている“自分”を感じる、

 

というか、

 

それらとともに“すべて”という名の“ひとつ”として動いている

 

“ほんとうの自分”を感じる、

 

というか……。

 

 

 

これが、私がよく言う

 

「子宮ぽかぽか状態」

 

のときに起こっていることです。

 

 

 

閉じる、のではなく、開く

 

切り離す、のではなく、つながる

 

というかね……。

 

これは藤田一照さんの表現ですが。

 

 

 

それも、

 

「開かなきゃ!」とか、「つながらなきゃ!」とか、

 

そういう風に力を入れて、その状態を無理やり作り出す、

 

のではなく、

 

そもそものはじめから、

 

すべてに開かれていたし、すべてとつながっていた、

 

その事実に、ただただ“気づいている”というか、

 

ただ、“そのままにいる”というか……。

 

 

 

そうそう。

 

ほんとうの意味での集中が起こっているときって、

 

「あったかくて、なつかしくて、ひろがっていく」

 

そんな感じもありますね。

 

またこれか! って話なのですが。

 

でも、とても大事なところだと思うんですね。

 

それはそのまま“ほんとうの自分”の姿だったりするので。

 

 

 

 

 

まあ、総合すると、

 

キーワードは、

 

「ゆるむ」

 

っていうことになるのかなあ……。

 

 

 

あ。

 

いま、ふと思ったけど、

 

「ゆるむ」 と 「ゆるす」

 

って、似ていますね。

 

 

 

このふたつも、つながっているのか……。

 

 

 

ふむ……。

 

 

 

まあ、これも、

 

「ゆるまなきゃ!」とか、「ゆるさなきゃ!」とかって力んじゃうと、

 

完全に本末転倒なんですけれど……。

 

 

 

なかなかねえ……(笑)

 

 

 

まあ、最初のうちは力んじゃってもいいから、

 

というか、どうしても力んじゃうとは思うけれど、

 

(人間だもの。)

 

力んで力んで力みまくって、

 

その果てに、

 

「もう力むのイヤ~~~!」

 

ってなったときに、

 

自然に力は抜けるものなのかもしれませんね。

 

 

 

そのときになにが起きてくるのか……。

 

乞うご期待!

 

 

 

 

 

いや、まったく、世界はうまく作られているなあ! と感嘆してしまいます。

 

素晴らしいよ、ほんとうに。世界は。

 

 

 

 

 

 

 

よき日を~◎