悪い夢から覚めるには

2015年5月9日

高熱を出して寝込んでいるとき、かなりの確率で、ある夢を見ます。

 

こどもの頃から、繰り返し同じ夢を見るのです。

 

こんな夢です。

 

 

 

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目を開けると、そこは深い深い海の底。あたりは群青色の闇に包まれています。

 

息が苦しく、からだは思うように動きません。

 

当然です。だってそこは海の底なのだから。

 

闇の中で、私は助けを求めてじたばたと暴れまわります。息苦しさは限界に迫っています。もう、ほとんどパニック状態です。

 

助けて、助けて、助けて!!!

 

と、ふいにからだが軽くなります。同時に、ごくごくふつうに呼吸が出来ている自分に気がつくのです。

 

「あれ……?」

 

と思っているうちに、圧倒的な安堵感がじわじわとせり上がってきて、私を、爪先から頭のてっぺんまで隙間なくぴっちりと満たしていきます。

 

全身にその安堵感が満ち切った、その瞬間。

 

私は、海そのものとなった“自分”を発見するのです。

 

海そのものとしての“自分”は、ただただ静かに、ひたすらにゆったりと、「すべて」として存在しているのでした。

 

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……我ながら、あまりにも示唆に富んだ夢であったな、と思います。わざとらしいぐらいだ。笑

 

こんな夢を、幼い頃から見続けていたのか、私……。

 

いや、もしかしたら、これ、夢なんかじゃなかったのかも……。

 

「夢だけど、夢じゃなかったー!」(by サツキとメイ)ってやつなのかも……。

 

 

 

 

 

一滴の海水こそを自分だと思ってしまうと、「波」や「うねり」を恐ろしく感じます。

 

「飲みこまれまい!」とじたばたして、自ら息を止めてしまいます。

 

でも、私たちのほんとうの姿は、ちっぽけな一滴の海水なんかじゃなく、果てしなく、考えられないほどに大きな海、そのものなのです。

 

一滴の海水であることをやめれば、その瞬間に、超巨大な海になれるのです。

 

いや、「なれる」というより、元々そうであったことを「思い出す」と言った方が正確です。

 

長い長い悪い夢が、終わりを告げる瞬間です。

 

 

 

 

 

見ているのが「良い夢」だと思うならば、無理に起きる必要もないけれど、

 

でも、「悪い夢」なら、早く目覚めてしまいたいですよね。

 

そのためには、ただただ抵抗をやめて、力を抜くこと。

 

リラックスして、「いま」にくつろぐこと。

 

ただ、それだけです。

 

そうすれば、一滴の海水は、大海へと融けてゆきます。

 

 

 

 

 

どうか、みんなが悪い夢から解放されますように……

 

ものすごく傲慢かもしれないけれど、そんなことを願ってしまいます。

 

 

 

 

 

早く楽になれるといいね。