おはようございます。小出遥子です。
先日、あるお坊さんと、「仏の救い」について語り合っていました。
その方は、子ども時代のとある経験から、
自分自身にとても強いコンプレックスを抱いていたのだそうです。
そんな中でお坊さんになるために仏教を学びはじめ、
「救い」ということばの指す意味を、自分なりに考えはじめた。
彼は、最初のうちは、
「こんなに劣った自分でも、仏さまは救ってくださるんだ」
……というところから、「仏さまはありがたい存在だ」と思っていたそうです。
でも、あるとき、仲間のお坊さんに、
「こんな自分“でも”救われるんじゃないんだよ。
こんな自分“が”救われるんだよ」
と伝えられたときに、彼の中でなにかが一気に崩壊して、
向こう側からドカンと「理解」がやってきたそうなんです。
私は、このお話に、ものすごく胸を打たれてしまって……。
「こんな自分“でも”救われる」から
「こんな自分“が”救われる」へ……。
これは、大変な転換ですよね。
「70億分の1の救い」から、
「1分の1の救い」への転換、とも呼べるかな。
仏の愛は、完全に、平等。
それは、たしかに、真実です。
だけど、その愛というのは、
「70億分の1ずつ、公平に分配します」というような類のものではなく、
「70億人全員に、1分の1の、絶対的な愛をお届けします」というようなものなんですよね。
仏の愛って、ハンパなくデカいんです。
それはもう、想像することすらできないほどデカいんです。
その「ハンパなくデカい愛」は、いまこの瞬間も、
私たちひとりひとりの上に、完全に平等に、1分の1ずつ注がれていて……。
信じても、信じなくても、どうもそうなっているらしい。
なぜなら、仏は、尽きることのない、無限の愛、そのものだから。
私たち、いつだって、すでに、愛の中にある。
だから、安心しても、いいのだと思います。
東京はとっても気持ちのいいお天気です。
よい一日をお過ごしください◎
≪今後のTempleのスケジュール≫
【6/5(月)】Temple@髙願寺
(ゲスト:小笠原和葉さん/まだまだお席ございます! ぜひ遊びにいらしてくださいね)
【6/16(金)】Temple@瑞泉寺
(ゲスト:小竹めぐみさん/京都での初Templeです! ふるってご参加くださいませ)
【7/23(日)】Temple School 特別イベント第2弾(ゲスト:横田南嶺さん、藤田一照さん) ※満員御礼