【日記】2022年10月8日(土)曇り

4時起床。
流生さんは寝起きから全快で機嫌が良くて尊敬する。
私も寝起きが悪いタイプではないけれど、
あんなにナチュラルにテンション高くはいられない。

家中の燃えるゴミをひとつにまとめるところまでやって、
流生さんにバトンタッチ。

バルコニーから見えた朝焼け。

今朝は細々した事務仕事からスタート。
今日中にぜったいにやるべきタスクは、この時間であっという間に終了。
大変気分がいい。

6時から瞑想。
瞑想後のトークでは、最近流生さんがボディワークの講座で学んだという
トラウマの仕組みについて、みんなにシェアしてもらう。
未完了のエネルギーこそが、トラウマの原因になる、という話。
非常に興味深い。
出来事それ自体は、本当は瞬間ごとに完全に完了しているのに、
人間の頭や身体の中で「終わっていないこと」と誤認識されてしまうと、
それが気がかり=ケガレになって、行動を制限してしまうのだな。
ふむふむ。
瞑想やポノの大切さを、ここでも実感。
このお話が面白すぎて興奮して、ついうっかりスッピンのまま画面に写ってしまう。

今日も今日とて朝からぐつぐつ茶葉を煮出す。
本日のICK(インドチャイ研究会)の成果はコチラ。
カップの中に世界が生まれている。

ナツメグを入れすぎて異国情緒の強い味わいになったが、
これはこれで美味しいし、寒い朝にはぴったりだ。
あったまる〜。

寒いので、私も流生さんも冷えとりを強化しているのだが、
二人して同じ冷えとり靴下を履いているので、
洗濯後、どちらがどちらのものなのか分からなくなる。
区別をつけるのも面倒なので完全シェアということにしよう、と決定。
サイズもいっしょだしね。
同じ靴下を二人で共有かあ。こんな未来が訪れるとはなあ……としみじみ。
ちなみに靴下は「染めもの屋ふく」さんにお世話になっています。
茜染めの冷えとり靴下、めっちゃあったかくて気持ちいいよ。

8時半に家を出て、田んぼへ。
今日は稲刈りのお手伝い。

昨日までの雨で、足元がめちゃくちゃぬかるんでいて、足をとられまくる。
転ばないようにするだけで必死。
稲刈りなめてた……。
体感としては、田植えより大変だった……。

たわわに実った稲。
たっぷりと雨を吸い込んでいて、これが重いんだ!

私は途中から刈った稲を藁でまとめる係専属要員に。
きっちり結えるのにもコツがいる。
流生さんは私たちが結えた稲をハサにかけて干していく係。
こっちはこっちでめちゃくちゃ大変そう。

流生さんの勇姿をご覧ください。
奥の青いのが流生さん。
この写真だとサボってるみたいにしか見えないけど、ちゃんとやってたよ!

それにしても、
田んぼの大先輩のじいさまたちの体力と敏捷性には驚かされるばかり。
「右足が沈む前に左足を出すんだ!」と、水面を進む忍者のようなことを言って、
ぬかるんだ泥の上をサッサカ歩いていたらしい。
体幹が強い…。
ナチュラルにTANDEN-DO[丹田道]を歩んでいる人たちだ。

私は「田舎育ち」の軟弱者なので、適度にサボりつつやろう……と思い
(TANDEN-DO[丹田道]提唱者が笑わせるぜ!)
おおげさに尿意をアピールしつつ途中で抜け出し、
田んぼから片道10分のところにあるトイレまで行き、
用を足し終わったあともすぐには戻らず、
ひとりで秋の空を見上げてぼんやり黄昏るなどして時をやりすごす。
復路も、わざとゆっくり、ぷらぷら歩いていたのに、
その姿が仲間の車に見つかり(しょぼん)、田んぼに強制送還されることに。

う、腕が〜! こ、腰が〜!
まあ、この痛みも昔ながらのやり方の田んぼ仕事の醍醐味だ……。

今日は一面だけやって解散。
泥だらけになって帰宅。
田んぼから家が徒歩20分もしないのはありがたい。

ドロドロの服たちを洗濯機に放り込んで、
最後の力を振り絞って近所のドラッグストアへ。
お昼ごはんのカップ焼きそば等を買う。

不思議な雲。

焼きそばとビールで収穫の秋に乾杯!
祇園・原了郭の黒七味をかけたら、200円の焼きそばも一気にそれっぽい味に……。

食後、畳の部屋で爆睡。
よっぽど疲れていたらしく、2時間ほど気絶していた。
肉体労働ってすごいなあ!

今日は冷蔵庫の中身大整理大会を兼ねて、
夕方から「居酒屋ようこ」を開店する予定だったのだけれど、
(お客さんは流生さんひとり)
私があまりに疲れているので、明日に延期させてもらう。
お風呂にのんびり浸かってあったまろう。

あったまるといえば、朝に冷凍庫から取り出して解凍していた鶏肉が
生ぬるくなってキッチンに放置されているのを夕方に発見して「がーん」となる。
やっちまった!
さすがに悪くなっちゃったかな……。
鶏さん、ごめんよ。

流生さんは物事の名前をニュアンスで覚えるタイプの人で、
会話の中にかなりの確率で「???」な単語が差し挟まれる。
最近の踊るヒット賞は「ほめたおしす」。
褒め倒しがなんだって? と思って聞いていたら、
どうやら「ホメオスタシス」と言いたかったらしいことが判明。
味わい深い言いまつがいだ。

半身浴をしつつ、日記文学の最高傑作と名高い
武田百合子氏の『富士日記』を読む。
なんだこれ、めちゃくちゃ面白い……!
数年前に読んだ時はピンとこなかったのになあ。
ちびちび、味わいながら少しずつ読み進めよう。
百合子さん、痛快な人だ。憧れる。

ぽかぽかに温まったら元気が出た。
ビールとピザポテトという大学生のような「晩ごはん」をたのしむ。
先日買って存在自体を忘れていたコンビニのチーズケーキ
(昨日で賞味期限切れてたけど、一日ぐらい平気だろう)
と、昨日の残り物のお味噌汁も食べる。
めちゃくちゃな取り合わせだが、こういうのもたのしいね。

夜、母から今年の新米が届く。
朝刈り取った稲が、夜には新米になって手元に……
ってそんなわけはないのだが、うれしい。
新潟県産コシヒカリ、大切にいただきます。
ちょうど今あるお米が終わりそうだったんだ。
ナイスタイミング!

映画『リトル・フォレスト』の「秋」を観る。
美化されていないリアルな田舎の生活のお話。
稲刈りのシーンにしみじみする。
っていうか、足元がぬかるんでいない田んぼでの稲刈りって、
こんなに爽やかでたのしそうなものなんだな……。

それにしても、アマプラさんは、なぜこの写真をカバーに採用したのだろう。
温水さ〜ん。

観ている途中から眠くてたまらなくなる。
今日はよく身体を動かした!
20時半に就寝。

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