【ブログ】神とは「はたらき、むすび、うみ、つなげる」作用

2022年5月1日

今朝のTANDEN瞑想会でお話ししたことを、また、原稿にまとめてみました😆
動画とともにおたのしみください✨

※動画はコチラ!
https://youtu.be/WXk-is3T5tQ

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【神とは「はたらき、むすび、うみ、つなげる」作用】

と、ここでいったん基本に立ち返って……。
日本古来の人々が自然に畏れ敬っていた「神」とは、そもそも一体どういった存在なのか、じっくりと考えてみましょう。

江戸中期の国学者である本居宣長は、神をこのように定義づけています。

尋常(よのつね)ならずすぐれたる
徳(こと)のありて可畏(かしこ)き物を
迦微(かみ)とは云(いふ)なり

「普通でない優れたところがあって、畏れ多いものを神という」。

なるほど、とても簡潔で的を射た表現ですね。

しかし、そもそも、人はなぜ、神を「畏れ多いもの」と感じるのでしょうか。
神の力があらわれるところに、人の小さな頭では到底はかり知ることのできない霊妙なものを感じるからでしょう。

神の力とは、「はらたき、むすび、うみ、つなげる」力のことです。
神とは、そのまま「はらたき、むすび、うみ、つなげる」作用のこと、と言ってもよいでしょう。

はたらくことは、また、むすぶことであり、うむことであり、つなげること。
むすぶことは、また、はたらくことであり、うむことであり、つなげること。
うむことは、また、はたらくことであり、むすぶことであり、つなげること。
つなげることは、また、はたらくことであり、むすぶことであり、うむこと。

ひとつの作用の中に、ほかの3つの意味がすべて含まれています。
入れ子構造になっているのです。

日本の神話に触れて、まずびっくりするのが、神々が常に生まれ続けていること。
それはもう、ポコポコポコポコ(笑)あたらしい神々が生まれるのです。
生まれる、ということは、生んだ存在があるわけで、それもまた神そのものです。
神々は、常にはたらき、あたらしいなにかをむすび成し、生み出し、次なるものへとつなげ続けているのです。

私たち人間にも同じことが言えるのではないでしょうか。
「はらたき、むすび、うみ、つなげる」ことをしている限り、人は、人でありながら、神の特性をも同時に備えているということです。
神と人は、決してイコールではないけれど、私たち人間も、神にならって、一生懸命はらたき、むすび、うみ、つなげていくことはできるのです。
だからこそ、「神ならい」して一心に生きている時、人は自分を超えた力を発揮して、「神技・神業」と称賛されるような結果を残したりするのでしょう。

ここでひとつ注意しておかなくてはいけないのは、ここまで述べてきた「神」の定義は、日本の神々に当てはまるものであって、必ずしもほかの国々で「神」と呼ばれる存在に当てはまるものではない、ということ。
特に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの一神教の国々では、神を唯一絶対無比の「創造主」と見て、自分たち人間とはまったく切り離された、文字通り雲の上の遠い存在、触れることのできない存在のように扱います。
そのような文化の中に生きていたら、人である自分に神の特性が備わっているなんてこと、信じられなくても仕方ないですよね。

一神教の神が「万物創造の根源神」だとすると、日本神話の中で宇宙に最初にあらわれたとされる天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神々(「造化三神」と総称されます)は「万物生成化育の根源神」であると表現することができます。

生成化育とは、まさしく「はらたき、むすび、うみ、つなげる」、この一連の運動を指す言葉です。
この宇宙は、それ自体が常にエネルギー変化を起こして、どんどんどんどんあたらしいものを生み出し続けています。

天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神々は、古事記によると、生まれた(あらわれた)と同時に姿を消したとされています。
姿を消した、ということは、つまりは「すべて」に溶け込んだ、ということ。
「万物生成化育の根源神」としてのはたらきが、無色透明・広大無辺な目に見えないエネルギーとなって、宇宙のすみずみにまで浸透したのです。

ということは、そこから生まれたもの……人間も、動物、植物、鉱物にいたるまで、ありとあらゆる存在は、すべて、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱からの連続体として生まれた八百万の神々とまったく同じ「いのち」を生きている、つまり、存在それ自体に、まるごと神の力が宿っている、と言えます。

日本古来の神の定義と、一神教文化の神の定義。
どちらが良いとか悪いとか、優れているとか劣っているとか、もちろん、そういったことを言いたいわけではありません。
ただ、自分と同じひとつのいのちを生きる連続体として、神という存在を、畏れ敬いながらも親しく思う感性は、ひとりひとりの人生を、根底から支えてくれるような気がするのです。
そういった感性は、私たち日本人が決して失ってはならない「宝」だと思います。
今ならまだ間に合うはず。
跡形もなく消え去ってしまう前に、ひとりひとりがその感性の存在を思い出していきましょう。

ちなみに、万物生成化育の母体となる「高天原」は「た・か・あ・ま・は・ら」。
すべて「あ」の母音を持っています。
「あ」は笑いのエネルギー。
高天原という宇宙は「あっはっは!」と笑いながら、いまこの瞬間も、常に何かを生み出し続け、弥栄の世を表現し続けているのです。
生むことも、生まれることも、よろこびごと。
つなぐことも、つながれることも、ともに歓喜の渦の中にある。
「はらたき、むすび、うみ、つなげる」こと、神事(かみごと)としての目の前のお仕事が、さらにやり甲斐に満ちたものになりますよね。

今日もしっかりはたらきましょう!
うれし、たのしの笑いの中で。

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