運命の傘、その後。

2014年10月16日

先月の末ぐらいに、断捨離からの気づきにからめて、「運命の傘、探しています」的なブログを更新しました。(その記事はコチラ。)その直後、2名の方から、ほとんど同時に「イイダ傘店」なるブランドを教えていただき、「これはなにかありそうだ~」とばかりに即座にサイトにアクセスしたら……なんと、私がその次の日にたまたま出かけようと計画していたとあるイベントに、ご出店されるというではありませんか!

 

この時点で「運命の傘」への期待は否応なしに高まっていたのですが、もうね、当日、広大な河川敷に展開されたたくさんのブースの中に、ひときわ目立つ傘の花々を見出した瞬間、喉の奥から変な声が出ましたね。

 

「出逢ってしまった……!」

 

そう思いました。出逢っちゃったよ、私。運命の傘に。昨日の今日で。ていうかスピード早すぎだ……!

 

とはいえ、私には、2種類ほど気になる柄がありまして……。一度作品から離れて頭を冷やし、30分後にもう一度ブースに行って店主の飯田さんとお話させていただき、それでも決められずに、とりあえず1時間半ほど羊毛フェルトでのナマケモノのマスコット作りに精を出し(なにゆえに……)、その後再び閉店直前のブースに駆け込んで、友人のアドバイスも参考にしつつ、直感で「こっちだ!」と思った一本の雨傘を、ようやく購入させていただきました。

 

イイダ傘店さんは基本的にはオーダー式で作っていらっしゃるのですが、そのイベントでは過去の作品を即売していらっしゃいました。私が選んだのは2013年の雨傘、「野菜スティック」という名前のついた、水色とオレンジと黄色の淡い色彩が美しい作品でした。

 

帰りのバスの中で、買ったばかりの傘を何度も何度もなでては頬をゆるめました。柄の部分や、傘をとめるボタンなどの細かすぎる部分にも、飯田さんならではの可愛らしい工夫が存分にほどこされており、見れば見るほどに新しい発見があって、どきどきしました。自分で購入したなにかにこれほどのときめきを覚えたのは、もしかしたら人生で初なのではないか……というぐらい、私は、もうすっかり、その傘に恋をしてしまっていました。

 

バスから降りたらその足で書店に寄り、『イイダ傘店のデザイン』という本を買いました。恋する相手のことならなんでも知りたいと思ったのでした。

 

 

 

次の雨を、これほどまでに待ち望んだ日々が、かつてあったでしょうか。

 

 

 

先日、ついにその愛しい雨傘をデビューさせました。

 

私、ほとんど、傘というものを初めて頭上にかざしたときのトトロのような顔をしていたと思います。

 

 

 

丁寧に張られた布の上に落ちる雨粒は、あんなにも可愛らしい音を立てるのですね。

 

ひと粒ひと粒が奏でる一回きりの音の連なりに、私はすっかり楽しい気分になってしまって、ひとり、頬を紅潮させて、ずーっとにこにこと笑っていました。人目なんか、一切気にしていませんでした。

 

 

 

雨音に鼓膜が震えるたびに、自分に与えられたすべての感覚が、開いてゆくのがわかりました。

 

 

 

濡れた木々の緑、花々の色彩の美しさ。落ち葉と土のかぐわしさ。頭上に続く音楽会。それぞれの目的地に向けて足を早める人々の表情、声、足音……。

 

世界はやさしく、ひたすらに美しく、私といういのちを全力で歓迎してくれていました。

 

この世界が、好きだと思いました。

 

 

 

 

 

一本の傘が、世界と再び出逢わせてくれました。

 

すべての出逢いは、本来こうあるべきものなのかもしれないな、と思いました。

 

ありがとう。その言葉しかないな、と思いました。

 

 

 

 

 

これからも、大切に使わせていただこうと思っています。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イイダ傘店さんのサイトはコチラです。

 

http://www002.upp.so-net.ne.jp/iidakasaten/index.htm

 

が、今年のオーダーは、な、なんと、昨日で〆切ですと……!?

 

ががががーーーん。

 

私のタイミングの悪さよ……! なんか……すみません……。

 

 

 

 

 

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ちなみにコチラが私の運命の傘です。

下方にしがみついている怪しげな生き物は私作のナマケモノです……。