スピリチュアル美容師・和田さんへのラブレター

2014年8月31日

6年間お世話になった美容師・和田さんが、今日をもっていまの職場を離れられる。彼の故郷・茨城の日立市で、ご家族とともに、ご自身のお店を持たれるのだそうだ。

 

ものすごく寂しいし、「こ、今度、私の頭は、どうしたら……」と狼狽するばかりなのだが、美容師としても友人としても大好きな人の門出だ。笑って見送りたい。

 

 

 

道を歩けば美容師に当たる……ってぐらいのお洒落バブルが起きているこの東京の地で、これほどまで私という人間にぴたっと来る美容師さんに巡り合えたのは、僥倖だったと思う。

 

髪型はいっつもお任せだった。完全に、彼と、彼の腕を信頼しきっていた。

 

お店を出るときにはいつだって満たされていた。自身の外見に自信を持って、うきうきと歩いている自分を発見した。

 

そして、不思議なことに、彼に切ってもらうと、その日から人生の展開が早くなることが多々あった。もちろん、良い風に、である。

 

多分、そういったところまで見越した上で「これしかない!」というギリギリのラインで髪型を決め、さりげなくもものすごい技術で、それを完璧に形にしてあらわしてくださっていたのだと思う。

 

髪型だけじゃなく、その人の人生もデザインしてしまう……。

 

和田さんはそういう美容師さんだった。

 

でも、本当は、すべての仕事に、それだけの力があるのかもしれない。誰かの人生を「ぐぐぐ」と押し動かしてしまう、それだけの力が。

 

心を起点として為される仕事って、本当にすごいものなんだな……。

 

 

 

そして、和田さんは、はっきり言ってめちゃめちゃ変わり者だった。

 

「俺が切ってるんじゃなくて、俺の後ろにいる人が切ってるんだよね。」

 

なんて、激ヤバなことを、白昼堂々(笑)高らかに宣言していた。(周りのお客さんや、スタッフさんたちは、どう思っていたのだろう……。)

 

「“俺”が休まなきゃ、出てこられないものがあるでしょう。もちろん、考えるのは俺の仕事だけど。」

 

はじめびっくりしたが、すぐに、そうかあ、と思った。仏教の浄土教のいう「他力」と、禅のいう「自力」のど真ん中で、彼は髪を切っているのだな……。ものすごく腑に落ちたし、なんだか感動してしまった。これがプロなのだな……! と、強く心を動かされた。

 

 

 

プロフェッショナルと呼ばれる人たちは、美容でも料理でも会社経営でもなんでも、やはり、どこかスピリチュアルな人が多いように思う。別に足しげくお寺に通ったり、熱心に本を読んだりしなくても、それぞれの仕事にド真剣に(でも力を抜いて)向き合っているうちに、「こういうことか!」と得心する瞬間があるのだろう。

 

私のこのスピリチュアルブログ(笑)も熱心に読んでくださっているようだ。たまに私本人も表しきれなかった部分をばしっと言葉にして伝えてくれることもあって、びっくりすると同時に、ものすごく感動してしまう。

 

「小出さんのブログを読んでいると、対話しているような気分になるんだよね。」

 

彼はある時、そんな風に伝えてくれた。多分、その対話の相手は「俺の後ろにいる人」なのだろう。

 

目に見えない「その人」との対話のツールにしていただいて、このブログはしあわせ者です。

 

 

 

「別に俺、死ぬわけじゃないんだからさ~。みんな大げさだよね。」

 

最後に会ったとき、彼はそう言って笑っていたが、でも寂しいです。寂しいけれど、故郷で自分に与えられた役割を果たしていく彼は、きっといまより、もっともっと力強く、光と愛を放つ存在になっていくのでしょう。北茨城に和田真一あり。華々しい噂が耳に届く日も、きっと遠くないでしょう。

 

 

 

和田さ~ん。お疲れさまでした。本当にお世話になりました。そしてこれからもお世話になります。

 

お互い、自分の地で、役割を果たして生きていきましょうね。

 

 

 

 

———————————————————————————–

 

和田さんのお店はこちらです。2014年11月OPEN予定。

日立近辺にお住まいの方いらっしゃいましたら、是非に。

素晴らしい美容師さんです。

 

TEN TO SEN

(こちらのサイトはまだ未完成らしいです。載せちゃった。笑)

———————————————————————————–