【詩】登り棒

2020年9月19日

上ばかりを目指して苦しくないかい?

登り棒にしがみついて、重力に逆らって、
両手両足の自由を奪われて……

それでも上を目指すのは、
そこに「しあわせ」があると教え込まれてきたから。

でも、もし、その教えが間違っていたとしたら?
自分の単なる思い込みでしかなかったとしたら?

さあ、その両手両足を、ほんの少しだけゆるめてみよう。
そして、少しずつ、少しずつ、下の方へ降りておいで。

地面に足がついたとき、
そして、こころの底からの安堵のため息をついたとき、
あなたは、ほんとうの「しあわせ」の意味を知るんだ。

自由になった両手両足を、あなたはどう使う?

そこからがほんとうの人生の始まりだ。