仏教の開祖であるお釈迦さまは、35歳でさとりを得られて、
そのあとの45年間は、ずっと「伝道」の旅を続けられたと伝わっています。
でも、お釈迦さまは、ほんとうに、なにかを「伝えよう」としていたのでしょうか?
お釈迦さまのさとりは、そのまま世界全体のさとりでした。
この世に「教えを説くべき相手」、つまりは「救うべき誰か」なんていないのだと、
その事実を、お釈迦さまはさとられたのです。
ここがすべてのポイントです。
お釈迦さまに、なにかを「伝えなきゃ」という思いがなかったからこそ、
仏教はこんなに広く「伝わった」し、2500年経ったいまも残ってるのではないでしょうか。
物事は、「伝えよう!」と思えば思うほど、うまく伝わらなくて、
「伝わらなくても大丈夫」「伝わるものは伝わるだろう」とゆったり構えれていれば、
結果として、「伝わる」ことが増えていく……
そんなふうになっているみたい。
自分と相手をまったく同じ地平に置くところから、
ほんとうのコミュニケーションは始まっていきます。
※こちらの動画もご覧ください。
*「梵天勧請」のほんとうの意味! 私のさとりは世界のさとり。お釈迦さまがさとった後も7週間修行を続けた理由を解説します。 #068
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