その恐ろしさの中にすら、 こころもとなさの中にすら、 わたしがいると知ったら、 あなたはきっと驚くだろう。
驚いたのち、 「なにもしてくれない」わたしに対して、 激しい憎しみをおぼえるだろう。
どれだけ憎んでくれてもいい。 その憎しみの中にすら、 わたしはしっかり息づいているのだから。
あなたがあなたのいのちを生きる、 そのきっかけになれるのなら、 わたしはよろこんで憎まれよう。
どうか、好きなだけ憎んでおくれ。