生きている限り、夢は続くのよ。
私は、以前、人生という名の夢から覚めることを
「さとり」ということばで表現するのだと思っていました。
そして、一度目覚めたら、二度と夢を見ることはないのだと……。
でも、それは大きな勘違いでした。
「あ、なんだ、ぜんぶ夢だった!」と気づいたところで人生は続くのです。
個別の肉体が滅びるまで、個別の夢は続くのです。
再び夢がはじまったとき、正直、ものすごくガッカリしました(笑)。
また、振り出しに戻ってしまったような気がしたのです。
でも、それでよかったんです。
というか、「それ以外なかった」んです。
そのことを「さとった」瞬間が、
私にとって、ほんとうの人生のはじまりでした。
はじめは、山は山であり、川は川であった。
あるとき、山は山ではなくなり、川は川ではなくなった。
そののち、山は山となり、川は川となった。
夢だけど、夢だからこそ、人生を「たのしむ」ことができる。
できるだけごきげんに、できるだけたのしく生きていこう。
すべてが夢なら、また、すべてが真実とも言えるのだから。
よい一日をお過ごしください◎